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頭皮にニキビができるとハゲになる?
気が付いたら出来ている、頭皮のできものやニキビ。
これらを、しっかりとした対策をせずに放置してしまうと、それが原因でハゲになってしまう可能性があります。
何故ニキビが原因でハゲてしまうのか不思議に思う方もいるかもしれませんが、実はこの2つには大きな関係性があるのです。顔にできるにきびは気になっても、頭皮に出来るニキビはあまり気にしない方も多いのではないでしょうか。
「知らなかった」では済まされないので、この頭皮に出来るニキビの原因や解決方法を今回の記事ではお伝えします。
頭皮に出来るニキビの原因は?
頭皮には、顔と同じようにニキビが発生します。
そういった頭皮にできるできものやニキビというのは、何が原因で発生するのでしょうか?
顔のニキビと同じように、ニキビの原因菌として有名なアクネ菌が原因なのでしょうか?
実は、顔にできるニキビと頭皮に出来るニキビには根本的には大きな違いがありません。ただ単に髪の毛に隠れていて気が付きにくいというだけです。顔にできるニキビも、頭皮にできるニキビは、結局のところ原因はアクネ菌です。アクネ菌が毛穴で増殖した結果、ニキビになるのです。
普段露出している顔の皮膚よりも、頭皮の方がアクネ菌は増殖しやすい環境にあります。なぜなら、雑菌は湿度の高い場所を好むからです。
頭皮は、常に髪の毛の中で蒸されている状態なので、湿度は他の皮膚に比べて高い状態が保たれています。
そして、皮脂が毛穴に詰まってしまうと、その毛穴周辺は湿度が高くなり、雑菌が繁殖しやすくなります。
また、雑菌はそういった皮膚を食べて栄養を元にしているので、雑菌の住処としては、頭皮は非常に優秀な場所なのです。こうして繁殖したアクネ菌が、ニキビの原因となってしまいます。皮脂の過剰分泌が原因で起こる脂漏性皮膚炎と似ているので、間違えないようにしましょう。
頭皮のニキビはつぶしてはいけない
頭皮にできるニキビは、普通のニキビに比べると、触った時に伴う痛みが大きいです。
これは、顔の皮膚と比べて、頭皮にはクッションとなる皮下脂肪が少ないためです。さらに、頭皮ニキビは顔ニキビに比べると治りにくいともいわれています。ニキビができやすく、しかも痛みが伴い、治りにくいという。3点から、一般的なニキビよりも、頭皮に出来るニキビの方が問題は大きいと言えます。
更に言えば、普段髪の毛に覆われているので見つけにくく、しかも、軟膏やクリームといった薬を塗りにくいという欠点もあります。
こんなに厄介なニキビであれば、見つけたときにすぐ潰してしまいたくなるかもしれません。
しかしそれはちょっと待ってください。なぜなら、ニキビを潰してしまうと、中で繁殖した雑菌が外側に放出されるということになります。つまり、手や指に雑菌がついてしまうということです。
その雑菌がついた手や指で別な場所を触ると、そこにも雑菌が付き、繁殖した場合、さらに炎症が広がってしまう可能性があります。つまり、ニキビを潰すということは、さらに被害を拡大させる恐れがあるということなのです。
ニキビを放置するのも危険
ニキビは潰してはいけないという説明をしましたが、逆に放置するのも問題です。
何の治療もせずに放置していくと、ニキビはどんどん悪化し、手に負えない状態になってしまいます。
そして最終的な状態までニキビが進行すると、ニキビ周辺の髪の毛が抜け落ちてハゲになってしまいます。頭皮環境を正常化させるためにも、ハゲてしまわないためにも、2つの意味で頭皮に出来るニキビは早めに治療する必要があります。
頭皮のニキビの治療方法
頭皮にできるニキビは、乾燥や頭皮の血行不良などのサインでもあります。
頭皮のトラブルが悪化してハゲてしまわないように、ニキビができたらすぐに対策を行いましょう。頭皮にできたニキビを治療の対策を3種類ご紹介します。
肌の機能改善
まずはじめは、頭皮にできたニキビによって、弱くなってしまった頭皮の機能を改善するための方法をお伝えします。
ファーストフードなどを中心に摂取している方は、食生活を改善しましょう。栄養バランスを整えるだけで頭皮環境は改善されます。
そして、シャンプーやリンスをした後はしっかりとすすぐように癖付けましょう。なぜなら、シャンプー剤やリンスが頭皮に残ってしまうと、それが炎症の原因になってしまうからです。しつこいぐらいにすすぎの場面ではしっかりと洗い流すこと意識してください。
そして規則正しい生活をしましょう。睡眠時間の確保と、夜更かししないことが重要です。これだけでも頭皮環境を良くできるので、肌の機能は改善されるはずです。
即効性のある方法ではありませんが、続けることで効果が現れます。
保湿によるターンオーバー
ターンオーバーとは、新陳代謝のことです。
ターンオーバーが低下すると、頭皮にニキビができやすくなってしまいます。
シャンプーをしっかり行わず、頭皮のフケが増えてしまったりするのも、ターンオーバーが低下している事が招く結果です。シャンプーの洗浄力が強すぎたり、お湯の温度が高すぎたりすることで、乾燥して炎症を起こすということもあります。
自分に合ったシャンプーを探して、そのシャンプーを使い続けることが大切です。乾燥すると新陳代謝が低下してしまうので、適度な保湿をしてターンオーバーを活性化させましょう。
ケア用品を使用する
頭皮環境を改善するためには、頭皮専用に開発されたケア用品を使用するのも効果的です。
頭皮のトラブルは大きく2種類に分かれます。皮脂の分泌が多すぎて起こるトラブルと、逆に頭皮が乾燥しすぎて起こるトラブルです。
それぞれ、ケアするための化粧品の種類が異なりますので、自分の頭皮の状態にあったケア用品を選び、継続的に使用していきましょう。
頭皮ニキビを今から予防するには?
もし今のあなたは頭皮にニキビがなかったり、治療した後の状態であれば、今度は頭皮のニキビを発症しないように、しっかりとした予防を行いましょう。頭皮に出来るニキビを予防するための方法をご紹介します。
まず、過剰なシャンプーをしすぎないようにしましょう。そして、シャンプーの後お湯でしっかりすすぎます。シャンプーの回数は1日に1回で十分です。1日2回以上のシャンプーを行うと、頭皮に過剰な負担がかかってしまいます。
また、洗浄力が強すぎるシャンプーもよくありません。適度な洗浄力のシャンプーを選びましょう。
そして、シャンプーのあとはすすぎ残しが出ないように、丁寧に洗い流していきます。すすぎ残しが出ると、頭皮に炎症が起こる可能性もあるので、丁寧に行ってください。
ちなみに、シャワーの温度は40度以上にならないように気をつけてください。熱いお湯は、それだけで過剰に頭皮の湿度を奪ってしまいます。シャワーの温度は38度前後が丁度良いと言われています。
シャンプー後のケア
シャンプーが終わったら、髪の毛をドライヤーで乾かします。出来るだけ自然乾燥にならないように早めに乾かすことがポイントです。特に男性の方はシャンプーの後、ドライヤーをしないという方も多いのではないでしょうか。
しかし、シャンプーの直後の髪の毛というのは非常にデリケートな状態になっており、さらに雑菌が繁殖しやすい状態なので、濡れたまま放置するとニキビの原因になってしまいます。できるだけ早めにドライヤーで乾かしてきましょう。
ドライヤーは頭皮にあまり近づけないように注意しながら、全体の八割ぐらいが乾くまで熱い温度で乾かし、残りの2割は冷風モードに切り替えて、冷たい風で乾かしていきましょう。そうすることで髪の毛にツヤも出てきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。このように、頭皮にできるニキビは、肌にできるニキビと原因は同じですので、対策方法もある程度同じです。しかし、一度できてしまうと治療するのは大変ですので、日頃の頭皮のケアをしっかり行い、予防することが重要です。