目次
髪の毛のメカニズム
薄毛には髪の構造や成長サイクルが大きくかかわっています。
中々髪が伸びない、増えないという人は新陳代謝が悪かったり、成長サイクルが乱れてしまっていたりします。さらに髪に必要な栄養が摂れていなかったり、睡眠時間が偏っていたりといった生活習慣も髪に悪影響を与えます。
これから髪について知り、薄毛対策を始めましょう。
髪の成長
1か月に1~1.5㎝伸びると言われている髪の毛。平均的な髪の本数は10万本と言われ、毛穴の数は生涯変わらないと言われています。ですが、薄毛に悩む人の中には細胞が弱ってしまい毛包と呼ばれる部分がなくなってしまっている人がいます。そうなると、そこからはもう毛が生えなくなってしまうので、本数そのものが減少していってしまい総量も少なくなります。
抜け毛
通常は1日100~120本抜けると言われている髪の毛。髪の成長のために抜け毛は必要なので止めることは難しいですが、あまりにも抜けてしまう場合は、後ほどご紹介する方法で対策しましょう。
髪の毛は季節や天候で髪の伸びる早さや抜け毛の多さには違いがあり、特に夏は気温が高く新陳代謝が高まるのと、紫外線のダメージを受け抜け毛が多くなりやすい季節と言われています。
髪の成長サイクル
抜け毛が増えたり、育毛剤を使っても効果が感じられなかったりすることがありますが、それには髪の成長サイクルが関係しています。
髪が成長し抜けていくサイクルを毛周期と言い、男性の場合3~5年、女性は女性ホルモンの影響で少し長めの4~6年と言われており、成長期→退行期→休止期のサイクルで髪は生え変わりを繰り返しています。
ちなみに、健康な人の場合、成長期が2~7年、退行期が2~3週間、休止期が3ヶ月ほどで圧倒的に成長期が長いのですが、AGAや薄毛の人は退行期と休止期の長さは変わらないのに成長期が数カ月~2年、と1/3ほどの長さに減ってしまい髪が十分に成長しないまま抜けるサイクルになってしまっています。特にAGAの場合、ほとんどの毛根が休止期に入っていると言われています。
出典:http://www.femmy.jp/basic/haircycle
髪の成長と生活習慣
髪は体の一部ですので、普段の生活で髪が生えやすい行動ができれば増えやすくなります。
まず、睡眠時間ですが、頭皮は10時~夜中の2時の間に肌の新陳代謝や髪の成長が始まります。忙しくてもたまには早寝してあげると髪も伸びやすくなります。
また、髪の90%はタンパク質でできていますので、普段の食事で髪に必要なものを補うことができます。
タンパク質の中でも髪に関するケラチンが重要です。ケラチンなどのタンパク質は、ビタミンや亜鉛と一緒に摂るとより早く髪に作用します。ヘアケアサプリメントに亜鉛配合のものが多いのは、タンパク質の吸収を助ける役割があるからです。また、ワカメや昆布などの海藻類は、ミネラルでタンパク質の合成を手伝ってくれるので、タンパク質と一緒に摂ると効果的です。
髪の毛の構造
髪は、表面に見えている毛幹部と頭皮の中にある毛根部に分けられます。さらに毛根部には、髪を成長させる土台の毛母細胞と、それに指令を与える毛乳頭があります。
毛乳頭と毛母細胞
毛乳頭は毛細血管から酸素や栄養を受け取り毛母細胞に渡す役割をしています。髪を成長させるいわゆる発毛シグナルを出したり、逆に髪のサイクルを退行期や休止期に変える指令を出したりもします。一方の毛母細胞は、髪の毛を生産する部分で、毛乳頭の働きを受けて活動する細胞です。土台となる部分なので毛母細胞がダメージを受け弱ってしまうとその毛穴から髪が生えなくなってしまいます。
出典:http://xn--aga-j59d975ke7lwx6acz0a.com/37.html
頭皮の皮脂バランス
頭皮の表面には、毛穴の皮脂線から分泌された、皮脂が汗と混ざって水と油が混ざった皮脂膜というバリアがあります。この皮脂膜が地肌を乾燥や雑菌の繁殖から防いで保護してくれています。頭皮は身体の中でも皮脂腺が多くもっとも皮脂分泌が盛んな部位と言われていますので、適切な皮脂ケアをしてあげないと除去しきれなかった皮脂が酸化し脱毛症を引き起こすこともあります。
皮脂バランスがくずれるとどうなる?
男性の場合、男性ホルモンの影響で皮脂が過剰に分泌する傾向があります。皮脂のバランスが多くなると、毛穴に皮脂汚れがたまりやすくなり、角栓という脂と汚れの固まりができてしまいます。角栓が増えると頭皮環境が悪化し炎症を起こして髪に悪影響を与えます。
正しくケアするには、皮脂を取りすぎずに毛穴の汚れをしっかり除去することが大切です。
悪もの扱いされている皮脂ですが、実は頭皮の乾燥を防いだりバイ菌から守る役割も持っています。多すぎてはいけませんが、バランスよく皮脂があれば頭皮トラブルも起こりにくいのです。
毛穴の汚れは、そのまま放っておくと酸化し、フケができたりかゆくなったりして、抜け毛の原因になりますが、少なすぎても乾燥したりかゆくなったりします。また、毛穴に汚れがたまっていると、育毛剤・養毛剤を使っても浸透せず効果が出にくくなります。
頭皮へのダメージで頭皮が固くなり、生えにくくなる
頭は普段から紫外線にさらされていて、皮脂分泌も多い部位なので常にダメージを受けている部位でもあります。
加齢や紫外線により肌のバリア機能が低下し、地肌が老化したり、紫外線により酸化した皮脂が頭皮にダメージを与えトラブルを引き起こすことがあります。
特に紫外線は、肌の水分を奪い、光老化により頭皮の老化を進めてしまいます。
光老化(地肌の劣化)の蓄積は、肌のハリを支えるコラーゲンや頭皮に弾力を生むエラスチンを破壊し、頭皮を固くさせます。
出典:http://tarumi-sayonara.seesaa.net/article/384817389.html
髪を成長させるためにこんなケアをしよう
髪は生き物ですので、毎日意識してケアをしてあげないと抜け毛は増える一方です。
毎日のケアで髪を育てるためにも、どんなヘアケアをしたらいいのか見ていきましょう。
シャンプーで毛穴をきれいに保つ
皆さんは今どんなシャンプーを使っていますか?
抜け毛が気になる人、薄毛が進行している人は、普段から使っているシャンプーにも気を付けなくてはいけません。
シャンプーには泡立ちや汚れ除去のための洗浄成分が含まれていますが、物によっては食器用洗剤と同じ強さの洗浄力のものもあり、それによって頭皮を傷めてしまっている可能性があります。
おすすめはアミノ酸系シャンプーで、アミノ酸系とうたっているもの、洗浄成分がココイルグルタミン酸のもの、またスカルプシャンプーと言われているものは、優しく洗いながら汚れを取ってくれるものが多いのでおすすめです。
頭皮が脂っぽい人もいるかと思いますが、気になるからといって、洗浄力の強いシャンプーを使っていると、敏感肌・乾燥肌、皮膚炎などのトラブルを起こすので適度に残してあげるのがベストです。パウダータイプのシャンプーや、オイリー肌向けのシャンプーを使うようにしましょう。
また、余裕のある人は、毛穴の汚れをさらにきれいにするために、週に1度ほどの間隔でパックやクレンジングをしてあげると、そのあとの育毛剤などの栄養補給のケアの効果も出やすくなります。
あまりお金をかけられない、という人は炭酸水でもできる頭皮クレンジングを試してみてください。
【活用法】炭酸水を髪に使ったら薄毛対策になる?
頭皮の保湿
頭皮はお顔の肌と匹敵する繊細な皮膚です。そのため、洗顔後に化粧水などで顔を保湿するのと同時に、髪も保湿し地肌を乾燥から守ってあげましょう。
頭皮の保湿の役割をするのが、トリートメント・コンディショナーです。「毛穴に詰まると嫌だからシャンプー後に何もつけない」という人もいるかと思いますが、トリートメント・コンディショナーは皮脂は1分くらい浸透させてあげてからしっかり洗い流せば大きなトラブルにはなりません。
育毛剤・養毛剤を使う
髪や頭皮に元気を与えてあげるために育毛剤・養毛剤が役立ちます。
薄毛対策には、生やすケアと抜け毛を防ぐケアが必要です。
髪を生やすには、毛細血管を拡張したり、遠赤外線効果などで血行を促進してくれるような成分が入っているのがお勧めです。血行がよくなると新陳代謝がよくなると肌の生まれ変わりが整い、髪の成長サイクルも正常になっていきます。
また、毛母細胞に働きかけ髪の成長を促進する成長因子も生やすケアに効果的です。
一方、抜け毛を防ぐには、脱毛の原因になる5aリダクターゼを抑制するものを取り入れましょう。5aリダクターゼは、男性ホルモンと結びつくとDHT(ジヒドロテストステロン)という物質になり毛の成長を止めてしまいます。
5aリダクターゼを抑制するにはノコギリヤシなどが有効です。
育毛剤や養毛剤は副作用が心配だという人もいるかと思いますが、その場合は天然成分を使った商品を選ぶようにしましょう。キャピキシル、ノコギリヤシ、センブリエキス、ヒオウギエキスといったような植物由来のものは副作用が起こりにくいと言われています。逆にプロペシア、ミノキシジルは人工成分なので、人によっては重篤な被害が出ることもあります。
育毛剤・養毛剤はクリニックで処方してもらうもの、ドラッグストアで販売しているもの、インターネット通販で手に入れられるものとたくさんありますので、下調べして自分に合いそうなものを決めておくのが大切です。
そして、毛周期の関係で効果を出すには3か月~半年かかると言われていますから、1か月使って効果が出ないからといって他の育毛剤に乗り換えるということを繰り返していると、いつまでも効果がある育毛剤に巡り合えなくなってしまいます。育毛剤・養毛剤は基本的に継続使用するようにしましょう。
髪のためにできることはたくさんある!
髪は毎日ケアしてあげないと、加齢とともに新陳代謝も悪くなり細胞の活動も少なくなってくるので自然に薄毛に近づいていきます。
日々の生活を工夫したり、ヘアケアアイテムを変えてみたりしても、その結果が現れるのは3ヶ月~半年後になるので気長に取り組むのが大切です。
まずは、自分の生活や髪について振り返り、今からできそうなことから始めてみましょう。
髪にハリコシが無い…ボリュームが欲しい…それは頭皮に原因があります。
髪に元気がなくなっている方は、頭皮環境に原因があります。特に30代を超えると髪年齢はどんどん衰えてきます。そのままほおっておくと、最悪の場合薄毛になってしまうことも。
本当に頭皮の事を考えたシャンプーで早めのケアを心がけるといいですね。
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ケフトルアーユルヴェーダ |