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軽度の「円形脱毛症」が重度の「蛇行性脱毛症」に進行することがある
円形脱毛症は軽度のものなら放っておいても自然治癒が可能な場合もありますが、すべての円形脱毛症がそうではありません。
放っておくと症状が進行して重度の症状に進行するケースも少なくないのです。
その一つが蛇行性脱毛症です。
この症状は円形脱毛症の中でも重度に分類され、症状によっては完治までに数年を要することもあり、恐ろしいことに女性や子供にも発症します。
そこで今回は蛇行性脱毛症がどんなものか、何が原因で発症するのかを説明していきましょう。
蛇行性脱毛症とは？
蛇行性脱毛症は側頭部や後頭部の髪の毛が蛇が這ったような帯状に抜ける症状です。
数個しかなかった脱毛痕が次々とでき、それが繋がりこの症状に進行しますが、初めからこの症状が発症することもあります。
成人男性よりも子供や女性に多いのも特徴です。
出典http://ameblo.jp/ujoyme/page-2.html
蛇行性脱毛症になる原因は？
円形脱毛症の発症原因で一番に考えらえるのはストレスですが、ここまで重度の症状になるのは他の原因も考えられます。
①ストレス
現代社会はストレス社会ともいわれ、近年は成人だけでなく子供さえ多くのストレスを抱えています。
ストレスが蓄積すると体調不良となり体力の低下、免疫力の低下を引き起こすだけでなく、交感神経が活性化するため体はいつも緊張している状態となり血行不良を引き起こし脱毛という症状が現れます。
蛇行性脱毛症ほどの症状ともなればストレスだけが原因ではありませんが、悪化させる原因に違いはないので他の治療と並行した改善が必要です。
②自己免疫疾患
自己免疫疾患は体外から侵入した異物を攻撃して体を守る免疫機能が異常をきたし、異物でないものまでも攻撃してしまう病気です。
この病気になると本来守るはずの毛母細胞を攻撃して脱毛が発症します。
自己免疫疾患の中でもアレルギー体質やアトピー性皮膚炎の方に多く見られ、皮膚疾患の治療も並行する必要があります。
③婦人科疾患
女性は妊娠や更年期障害、ピルの服用などの影響で女性ホルモンの分泌が乱れてしまい、ホルモンバランスを崩しやすくなります。
特に女性ホルモンの分泌が急激に減る時期は脱毛しやすい状態となります。
こんな人は蛇行性脱毛症になりやすい！
蛇行性脱毛症は子供や女性の方が発症しやすいと言われていますが、男性の患者がいないわけではありません。
それではどんなタイプが蛇行性脱毛症になりやすいのでしょう？
ここではこの蛇行性脱毛症になりやすいタイプを紹介しましょう。
①以前、円形脱毛症になったことがある
円形脱毛症は再発すると重症化する傾向が強く見られます。
よって、円形脱毛症を患ったことのある方は1、2個できた円形脱毛が数を増やして多発型に進行する可能性があります。
蛇行性脱毛症は多発型が進行した症状ですから、症状が進むようなら注意が必要です。
特に何度も円形脱毛症を発症している方は蛇行性脱毛症になる確率も高くなってくるので、円形脱毛症を発症したらすぐに治療を開始するようにしましょう。
②生活の中で強いストレスを受けている
ストレスだけで蛇行性脱毛症を発症することはないでしょうが、円形脱毛症を発症する確率が高いことに違いはありません。
度重なる発症は重度の円形脱毛症に進行する可能性が高くなってしまいます。
職場や学校を簡単に変えるわけにはいきませんがストレス解消法を見つけて、ストレスをためないように気をつけましょう。
③皮膚疾患を患っている
自己免疫疾患の一つであるアトピー性皮膚炎に代表される皮膚疾患を患っている方は注意が必要です。
円形脱毛症を発症した方の6割が皮膚疾患を患っている結果が出ています。
皮膚疾患のある方は円形脱毛症と並行しての治療が必要となってくるので、くれぐれも信頼できる医師選びを心がけましょう。
蛇行性脱毛症に効果的な治療法はコレ！
蛇行性脱毛症は決して自然治癒が期待できる病気ではありません。
必ず専門医による最適な治療が必要になってきます。
そこで蛇行性脱毛症にはどんな治療が行われているのか、どんな効果があるのかを説明しましょう。
①ステロイド治療
脱毛症に最も多く使用されているのがステロイド治療です。
ステロイドには炎症、免疫を抑える作用があり、脱毛症に最も効果を発揮すると言われています。
ステロイドを使った治療法には様々なものがあり、患者の症状によって治療法が使い分けられます。
・外用薬
軽度の症状に使用されることが多く、1日2～3回患部に直接塗布します。
・内服薬
他の治療と併用している患者、軽度の症状に飲み薬として服用します。
・局所注射
患部に直接ステロイドを注射する治療法で、一番効果が高いとも言われています。
・ステロイドパルス療法
広範ににわたる脱毛症状に使用される治療法で、局所注射に用いられる量の10倍ものステロイド点滴で投与します。
副作用になる可能性が低いと言われており、即効性があるので局所注射よりも効果が高いと注目されています。
②スーパーライザー療法
アレルギー疾患や皮膚疾患の治療に有効で、ストレスの軽減や精神安定の効果があります。
近赤外線をスポット上に患部に照射することで副交感神経の働きを促進し、乱れていた自律神経を整え血液循環を促進することで発毛を促します。
③局所免疫療法
一部の間では円形脱毛症治療に一番効果があると言われている治療法です。
患部に特殊な薬剤を塗ってかぶれを起こすことで正常な免疫細胞を集め、発毛を阻止していた異常な免疫細胞の活動を抑制し、発毛を促します。
かぶれを作るので皮膚疾患を患っている方には使用できませんが、副作用がないことから子供にも使用できます。
蛇行性脱毛症の自然治癒は難しい！
蛇行性脱毛症は円形脱毛症の中でも重度の症状に分類されます。
軽度の円形脱毛症ならば自然治癒も可能ですが、重度の症状になると必ず医師による適切な治療なしに治ることはほぼないと考えられています。
悪化すると頭髪全てが抜ける全頭脱毛に進行する恐れもあるので、必ず医師による早期治療を受けるようにしましょう。
蛇行性になってしまったら病院で治療した方がいいでしょう。
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