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診療ガイドラインは有効治療に欠かせない道しるべ
円形脱毛症は放っておくと知らないうちに治ってしまうものもありますが、実のところすべてがそうではありません。
一つしかなかった円形脱毛が大きくなったり、その数が次第に増えて範囲が拡大してしまうなど症状が進行するケースも少なくないのです。
症状が進行すると治療は困難になり、完治するまでに長期間を有することになります。
軽度の症状と重度の症状では全く違った治療方法になるのです。
それでは医師は何をもって進行過程を判断し、治療方法を決定しているのでしょうか。
その判断には日本皮膚科学会がつくった診療ガイドラインが用いられます。
医師はこの診療ガイドラインを参考にして進行過程を判断し、適切な治療方針を立てているのです。
診療ガイドラインで知る円形脱毛症の進行過程
診療ガイドラインでは円形脱毛症の進行過程が下記の3過程に分類されています。
・脱毛前・活動期
・慢性期
しかし、複数個できた円形脱毛の進行過程は同じではありません。
よって、この進行過程の定義は総合的な症状の進行過程を表すものではなく、各患部の症状を判断するための定義であると理解しておきましょう。
脱毛前~活動期
脱毛が起こる前は何の自覚症状もありませんし、円形脱毛となる部分にも目に見える変化はありません。
よって、円形脱毛症はまったく異変のないまま症状は進行していきます。
慢性期
この時期の特徴的な症状としては毛が感嘆符に似た形になります。
これは毛の根元がが細くなって毛を締めるためです。
中にはへこみやくぼみができるケースもありますが、一般的には皮膚自体は傷ができたり薄くなったりすることはなく皮膚事態に変化は見られません。
この進行過程を判断することによって、各患部の症状が進んでいるのか停滞しているのかを判断します。
診療ガイドラインで知る重症度の目安
またアメリカの評価ガイドラインでは円形脱毛症の重度を判断するため、頭部全体を占める脱毛部分の割合が定義されており、S0~S5の六段階に分類されています。
S1は25%未満、S2は25~49%、最高のS5が100%と定義されており、25%未満のS1以下が軽度、25%以上のS2以降が重度と判断されます。
また重度の判断方法は他にもあります。
外見から判断できる円形脱毛症の種類別による判断です。
円形脱毛症は外見の症状から下記の5つに分類され、単発型が一番軽度で汎発型が一番重度となります。
・単発型 円形脱毛の数が一つだけ
・多発型 円形脱毛の数が二つ以上
・蛇行型 いくつもの脱毛が細長く結合して、後頭部から側頭部の生え際に沿って広がる
・全頭型 円形脱毛が頭部全体に広がり、頭髪すべてが抜けてしまう
・汎発型 円形脱毛が頭部だけでなく体全体に広がり、体全体の毛がすべて抜けてしまう
円形脱毛症になる原因は?
現在のところストレスなど様々な要因が挙げられていますが、残念なことに原因の特定ができていないのが実情です。
しかし、一番有力視されているのが自己免疫疾患で、正常に機能しなくなった免疫機能が毛母細胞を破壊して発毛を阻害していると考えられています。
よって自己免疫疾患を正常に戻す治療方法がとられることが多いようです。
診療ガイドラインおススメの治療法の効果と期間
診療ガイドラインでは推奨度を下記のように分類しています。
・推奨度A とても勧められる・推奨度B 勧められる
・推奨度C1 行ってもいいが十分な根拠がない
・推奨度C2 行わない方がいい
・推奨度D 行うべきでない
残念なことに円形脱毛症の診療ガイドラインでは推奨度Aのものはなく、推奨度Bが最高になっています。
ここでも円形脱毛症の治療方法が完全に確立されていないことがお分かりいただけるかと思います。
それではこの中でも診療ガイドラインが勧める推奨度Bの治療法について紹介していきましょう。
ステロイド局所注射
人体にある副腎の皮質から分泌されるホルモンから作られたステロイドは免疫機能を強力に抑制します。
一般的にステロイドを用いた治療は下記の四つがあります。
・注射・外用
・服用
・点滴
この中でも診療ガイドラインが推奨度Bとしているのが注射での治療です。
症状にもよりますが治療期間は1か月ほどで、軽度で慢性期の単発型や多発型治療に適しています。
しかし、副作用が確認されているため子供の治療には用いられません。
局所免疫療法
SADBEもしくはDPCPという特殊な薬を数週間貼り付けて患部を被れを起こすことで暴走するリンパ球(免疫細胞)を抑制し、正常なリンパ球を集めて発毛を促進します。
治療期間は半年から一年と長期間に及びますが副作用がなく、子供や妊婦にも使用できる安全性の高い治療法です。
慢性化・重症化した症状にも効果があるため、総合的にみるとステロイド注射よりもおススメの治療法と言えるかもしれません。
診療ガイドライン推奨の治療がおススメ!
有効な治療法を決定するために医師がガイドにするのが診療ガイドラインです。
円形脱毛症と言っても進行過程や軽度か重度かの症状判断によって治療法は違ってきます。
つまり、長年のデータ分析から作り上げられた診療ガイドラインが推奨する治療が今のところ最大の効果を上げているのです。
今回の内容をよく理解して、まずは診療ガイドラインが勧める治療を検討してみてはいかがでしょう。
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