フケが多くて悩んでいませんか?
ケアしているつもりでもなかなか減らないフケ。気が付いたら肩についてるフケについて、悩みを抱えてる方も多いと思います。
フケは、高齢の男性に多いトラブルと思われがちですが、若い男性であっても、女性であっても起こりうるトラブルの一つです。しかもフケについて多くの人が思っているイメージは「不潔」というイメージです。
そのため、フケが多く出て困っていたとしても、なかなか人には相談できませんよね。
特に、相談する相手との間柄が親しければ親しいほど、不潔と思われたくないので相談できなくなってしまいます。
しかし、だからといって独学で自己流のフケ対策をしてしまうと、効果が出なかったり、やり方が間違っていれば、最悪の場合、症状悪化させたりしてしまうことにもなりかねません。
この記事では、フケを抑える正しいケアの方法をお伝えしていきますので、もし人に相談できず、フケのことで悩んでいる場合は、しっかり読み、対策を取ってください。
フケの正体は?
頭皮に限らず人間の表面に露出している全ての肌は自然に新陳代謝を繰り返しています。
新陳代謝とはターンオーバーとも呼ばれ、古くなった肌は、徐々に細胞が目に見えないほど小さな垢に変わっていき、少しずつ外に剥がれ落ちていきます。爪で皮膚をこすった時に爪に着く細かい粒は、この古くなり剥がれ落ちた垢なのです。
しかし、何らかの原因やきっかけがあり、ターンオーバーが早いリズムになると、まだその一生を終えていないはずの細胞が、目に見えるほどの大きな塊としてごっそり剥がれ落ちてしまいます。この正体が好きです。つまり、フケとはまだ剥がれ落ちるべきではない未熟な細胞がターンオーバーの乱れによって剥がれ落ちてしまうことを言うのです。
正しいフケ対策はこれ!
フケの対策を行うためには、まずは自分のフケのタイプを見極めなければいけません。
フケには2つの種類があります。ひとつは、頭皮が乾燥してしまうことで発生する「乾性フケ」。もうひとつは頭皮から皮脂が過剰分泌されることで発生する「脂性フケ」です。
この2つのフケのタイプは原因が正反対なので、その対策方法もまったく別物になります。
「乾性フケ」に対して「脂性フケ」の対策を講じたり、「脂性フケ」に「乾性フケ」の対策を講じたりしてしまうと、まったく効果がでないということもありえます。
まずは自分の頭皮を観察してみた際に、自身のフケがどちらに分類されるのかを見極めましょう。
乾性フケの対策
乾性フケの場合、もっとも大切なことは頭皮の保湿です。乾燥が原因なのですから、乾燥させないようにすればいいというわけです。頭皮の保湿をする際に重要になるのが、シャンプーの頻度と、血行の促進です。
保湿と聞いて、普段よりも多い回数のシャンプーをしてしまう人がいます。確かに、シャンプーをする際に髪の毛を濡らしますので、湿度がアップするような気がします。しかし、これは逆効果で、乾性フケの対策をする場合には、特にやってはいけないことです。
シャンプーの回数は、基本的には1日に1回がおすすめです。
なぜなら、シャンプーによって汚れが洗い流されてしまうと、せっかく回復してきた皮脂や角質層の保湿成分まで同時に洗い流してしまうからです。
これらの天然保湿因子や、細胞間脂質といった保湿成分は、一度洗い流されてから元の量に戻るまでに約24時間かかるといわれています。そのため、1日1回以上のペースでシャンプーを行うと、保湿成分が常に不足している状態になり、頭皮が乾燥してしまうのです。シャンプーというのは、みなさんが考えている以上に頭皮のバリア機能や水分保持能力を奪います。非常にデリケートな行為ですので、1日1回という回数は守りましょう。
また、たくさんの汗をかいてしまった後など、どうしてもそのベタベタを洗い流さなければ気持ちが悪いという場合もあると思います。そんな時は、ぬるま湯で軽くすすぎ、汗だけを流すようにしましょう。このときにシャンプー剤を使用してしまったり、ぬるま湯ではなく熱い温度のお湯で流したりしてしまうと、皮脂が奪われて乾燥の原因になってしまうので注意してください。
脂性フケの対策
脂性フケの場合、もっとも大切なことは食生活の改善です。
食生活や生活習慣に問題がある場合、脂性フケが発症しやすくなります。
まずは、これまでの食生活を振り返ってみてください。食事の中に揚げ物は多くありませんか?あるいは、スナック菓子を多く食べていませんか?そのような脂分が多すぎる食生活を送っていると、その脂分が体の中をめぐって頭皮から分泌されます。
また、アルコールを摂取するとビタミンBが肝臓で大量に消費されてしまいます。ビタミンBは脂質を代謝する作用があるため、それが肝臓で消費されてしまうと、脂質の代謝が間に合わなくなってしまいます。そのため、普段からお酒をよく飲むというかたも脂性フケが出やすくなります。
禁酒とまではいかなくても、もしフケで悩んでいるのであれば、お酒の量をこれまでの半分とか、3分の1程度の量に減らしてみるという方法もあります。
脂性フケの場合は、正しいシャンプーの方法を行うことでも、発生をある程度防ぐことができます。
前述したとおり、シャンプーには頭皮の脂分や水分を奪う働きがありますので、そこを逆手にとり、念入りにシャンプーを行うのです。1日1回以上のシャンプーは、逆に頭皮を乾燥させてしまう可能性があるのでおすすめできませんが、毎日正しい方法でシャンプーすれば、脂性フケを防止することは可能です。
薬局に行けば、脂性フケの改善を目的としたシャンプーも販売されているので、それを購入して使用してみるのも良いでしょう。
ちなみに、脂性フケが出る方に多く発症する副作用に、脂漏性皮膚炎があります。
脂漏性皮膚炎って?
これは簡単にいえば頭皮の炎症です。頭皮には「マラセチア菌」という菌が生息しており、炎症の原因になります。普段はそこまで多く生息しているわけではなく、人体にとって有害な物質を食べてくれたり、紫外線から頭皮を守ってくれたりといった良い働きをしてくれるのですが、このマラセチア菌が過剰に繁殖すると、頭皮は炎症を起こしてしまいます。マラセチア菌は、湿度の高い場所を好みます。
そして、皮脂を食べることによって繁殖します。頭皮の脂分が多いということは、それだけマラセチア菌の繁殖を助けているということになるのです。
脂漏性皮膚炎が発症すると、その炎症部分からは、さらに多くのフケが発生することになります。脂性のフケが出ている方は、この危険性にも注意して、早期に対策を立てる必要があります。
その他のフケ
いままでに説明してきた2種類のフケ以外にも、炎症性のフケというものが存在します。
これは、先ほどお伝えした脂漏性皮膚炎や、そのほかシャンプーやリンスなどと頭皮の相性が悪かったり、カラーやパーマでのダメージが強かったりすることによって起こる炎症が原因です。
炎症は、ターンオーバーを早め、通常よりも多く作られた角質が、垢となって剥がれ落ち、これがフケとなるのです。炎症が原因の場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。
まとめ
このように、多くの人の悩みの種であるフケは、大きく分けて2種類があります。まず、自分がどちらの種類のフケなのかを見極め、それに適した対策法を取りましょう。
基本的には頭皮が適度な湿度を保つように調整する、シャンプーの方法や、食事の方法です。
シャンプーで外側からのケアを、食事で内側からのケアを行い、フケの発生を止めましょう。