夏のスポーツといえば真っ先に思いつくのが水泳ではないでしょうか。しかし、学生時代、水泳の授業などで「プールから出た後、髪の毛が傷んだ」という経験はありませんか?実は水泳をすることは髪の毛の傷みの原因になるのです。今回の記事では、水泳によって髪の毛が傷んでしまうことの原因と、その改善方法を解説します。もし現在日常生活の中で水泳教室に通っていたりプールに通ってたりする場合になぜか髪の毛が傷むな、とお悩みの方がいれば必見の内容になります。
目次
プールで泳いだ後に髪の毛が傷む
ここ10年~20年で、屋内プールの数が一気に増えたので、季節を問わず一年中、水泳を楽しめるようになりました。健康のために水泳をしたり、ダイエットのために水泳をしたり、単純に泳ぐのが好きだからプールに行くという人もいるでしょう。たくさんの人がプールを利用することができるようになった一方、プールの水によって髪の毛が傷んでしまうという機会も増えてしまいました。特に、毎日プールに浸かる必要のある仕事をしている人、例えば「水泳のインストラクター」の方などは、髪の毛の傷みに悩んでる方が多いと聞きます。プールに入ることによって起きる髪の毛の傷みというのは、その仕事を続けながら、つまり毎日プールに浸かりながらでも改善することはできるのでしょうか?
今回はなぜプールに入ることで髪の毛が傷んでしまうのかという原因とその改善方法についてを解説します。
プールから出た後、髪の毛がキシキシするのはなぜ?
プールで泳いだ後の髪の毛に起こる傷みというのは、多くの人に起こっているようです。しかし、なんでプールで泳ぐことは髪の毛の傷みにつながるのでしょうか?
水それ自体には髪の毛を傷める原因は入っていません。髪の毛を傷める原因は「塩素」です。
プールに入ることによって起こる髪の毛の傷みというのはプールの水に含まれている塩素が原因なのです。塩素というのは元素の一種で、食塩を構成するものです。その他のほぼすべての元素と安定して化合物となることができる特徴のある元素です。塩素はプールの水に混ぜることで、その水に消毒効果を追加することができます。しかし、その塩素に含まれている成分は実は、髪の毛にダメージを与えてしまうことにもなるのです。
塩素で髪の毛が茶色になる
頻繁にプールに入ると、髪の毛が塩素で脱色されてしまい、少しずつ茶髪になってしまうということがあります。個人差はあるようですが、これは塩素の中に漂白作用があるためです。学生時代に水泳部に所属していた方などは身に覚えがあるのではないでしょうか。水泳のインストラクターや、プロの水泳選手などは、日常的にプールに入っていますし、その時間も長いので、中には金髪のような髪の毛の色になっている人もいるそうです。また副次的な作用として、高齢の方で白髪染めをしている方は、その髪の毛を染めている成分が抜けやすくなってしまいせっかく染めた白髪がまた目立ってしまうということがあるそうです。
塩素の髪の毛のダメージ
プールに含まれている塩素によって髪の毛が傷つくとどうなるのでしょうか。ケアをせずにほっておくとどういった症状が現れるのでしょうか?
実は、プールに入った時に正しいケアをしないと、潤いのないパサパサした髪の毛になってしまいます。その理由は、塩素とタンパク質の相性の悪さです。髪の毛を構成する成分はほとんどがタンパク質です。しかし、塩素とそのタンパク質は相性が悪いので、髪の毛の表面を覆っているキューティクルとプールの中にある塩素がぶつかり合い、そしてキューティクルが剥がれてしまい、髪の毛の表面がささくれてしまうのです。キューティクルというのは、髪の毛の表面をうろこ状に覆っているもので、髪の毛を守ってくれたり髪の毛につやを出してくれたりします。そのキューティクルがはがれてしまうことで、髪の毛のツヤがなくなり、また、髪の毛の内部に保存されている水分もキューティクルの隙間から抜けていってしまうのです。
実は、水道水の中にも少しだけですが塩素は含まれています。そのため、もしかすると、普段のシャンプーの時にもその塩素とキューティクルが反応してダメージを受けてしまっている可能性があります。
プールの塩素の入った水で髪の毛を傷めない方法
消毒という効果があるとは言っても、プールに含まれる塩素によって髪の毛がダメージを受けてしまうというのは困った話です。では、プールに入ることで髪の毛を傷めないようにするにはどのような方法があるのでしょうか。具体的に.プールに入る前に三つの対策を行うと有効だといわれています。
シリコン製かメッシュ製、両方のキャップを使用する
塩素によるダメージを防ぎたいのであれば、シリコン製とメッシュ製の2種類のキャップを両方使用しましょう。2種類使用するのは、それぞれのキャップにメリットとデメリットがあるためです。シリコン製のキャップは、メッシュ製のキャップよりも塩素を防御する力が強いですが、その分、蒸れやすく暑いです。
メッシュ製のキャップは、通気性がよく過ごしやすいのですが、塩素はガードできません。そのため、両方を時と場合によって変えながら使い、塩素を防ぐのが効果的です。
髪の毛をあらかじめ濡らしておく
プールに入る前に予めシャワーで髪の毛を濡らしておくと、ダメージケアに有効です。完全に髪の毛が乾いた状態で突然海やプールに入ると、その水分を髪の毛はすべて吸収してしまいます。海であれば海水、プールであれば塩素入りの水を乾いた状態から極限まで吸収してしまうのです。これが髪の毛の傷みや脱色を引き起こす原因の一つになってしまいます。可能であれば、塩素の入っていない真水でしっかりと髪の毛を濡らし、髪の毛が水分をある程度吸収した状態になってからプールに入るのが効果的です。
トリートメントをつけてからキャップをかぶる
プールに入る前に、髪の毛に少量のトリートメントをつけてその後でキャップをかぶると髪の毛の傷みを防ぐことができます。できれば前の項目と合わせて、海やプールに入る前のシャワーの段階で、髪の毛を濡らしておき、同時にトリートメントもつけておくことが最も効果があります。ただし場所によってはトリートメント使えないといったこともあるのでそのプールや海水浴場のルールに則って行ってください。
ヘアオイルトリートメントがおすすすめ
髪の毛の傷みを防ぐためには、プールに入る前に軽くトリートメントをしておくことをおすすめしました。しかし、ひとことでトリートメントといっても種類は様々です。普段使っているトリートメントを同じように使ってもいいのかどうかわからないという方も多いと思います。そういう方は、普段使っているトリートメントとはまた別に、洗い流さないタイプのヘアオイルトリートメントを使用するのがお勧めです。ヘアオイルは髪の毛を保護して塩素が髪の毛に入るのを防いでくれるためです。
プールから出た後の髪の毛のケア
ここまで紹介してきたのはプールに入る前のケアです。しかし、それだけでは完全にプールの髪の毛のダメージを防ぐことはできません。プールから出た後のヘアケアも重要になります。まずプールから出たらすぐに真水のシャワーで髪の毛を洗ってください。
中には「いまは面倒くさいから、家に帰ってからしっかり洗おう」と考えてしまう人がいますが、これはダメです。家に帰るまでのかなりの長時間、髪の毛が塩素でダメージを受け続けてしまうので、非常に危険です。
また、真水で洗うことによって、髪の毛に付着した塩素を傷つけることなく洗い流すことができます。また、レモン水で髪の毛を洗うこともお勧めです。レモン水には保湿効果があるので、塩素によってバサバサになった髪の毛に水分を与えることができます。
まとめ
このように、プールの中に含まれる塩素が髪の毛にダメージを与える原因でした。塩素は漂白作用によって髪の毛の色素を抜いてしまったり、キューティクルを破壊し髪の毛の中に含まれる水分を奪ってしまったりします。こういったことを防ぐために、プールに入る前に髪の毛にトリートメントをつけたり、プールから出た後で、真水でよく髪の毛を洗ったりといったプールに入る前とプールから出た後のヘアケアが大切になります。
髪にハリコシが無い…ボリュームが欲しい…それは頭皮に原因があります。
髪に元気がなくなっている方は、頭皮環境に原因があります。特に30代を超えると髪年齢はどんどん衰えてきます。そのままほおっておくと、最悪の場合薄毛になってしまうことも。
本当に頭皮の事を考えたシャンプーで早めのケアを心がけるといいですね。
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ケフトルアーユルヴェーダ |