【使いたい】国産の天然成分、ヒオウギエキスが効果あり？

ヒオウギエキスとは？

ヒオウギエキスが育毛に効果がある？

世の中には様々な育毛成分がありますが、天然の成分で日本国産のものは少ないです。
その貴重な成分のひとつにヒオウギエキスというものがあります。
これはその名前の通り、「ヒオウギ」という植物から抽出されるエキスです。
では、そもそもヒオウギとはどのような植物なのでしょうか。

ヒオウギとは？

ヒオウギは、日本、台湾、中国、インド北部など、東アジアの広い範囲に分布する植物です。
アヤメ科の植物で、日本では古くから親しまれています。
京都では祇園祭には欠かせない花で、時期が来ると軒先などにヒオウギが飾られます。
2列に並んだ厚みのある剣状の葉が左右交互に出て扇のような姿になることからこの名がつけられました。
主な開花期は夏で、花は直径5cm、花びらは6枚、オレンジ地に赤い斑点が入ります。

ヒオウギエキスがどのようにハゲに効く？

女性ホルモンと似た働き

ヒオウギの根から抽出されたエキスには、「イソフラボン誘導体」と呼ばれる成分を高濃度で含んでいます。
イソフラボン誘導体は、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをするイソフラボンに近い分子構造をしています。
難しく書きましたが、要はヒオウギエキスは女性ホルモンと似た働きをするということです。
イソフラボン誘導体には、ヒアルロン酸やコラーゲンの働きを促進してくれる働きもあるため、保湿効果も期待できます。
そのためヒオウギエキスは、化粧品などにも有効成分として使用されています。

DHTを抑制

若ハゲの原因はジヒドロテストステロン（DHT）と呼ばれる男性ホルモンの変化した物質です。
AGA（男性型脱毛）の原因の9割はこのDHTといわれています。
よく、男性ホルモンが脱毛の原因だといわれる事がありますが、実はそうではありません。
男性ホルモン（テストステロン）自体は脱毛には直接関係はなく、5αリダクターゼという酵素と結合することによって、悪玉ホルモンDHTに変化するのです。
つまり、男性ホルモンが大量に分泌されいたとしても、5αリダクターゼの量が少なかったり、活性が低かったりすれば、AGAの原因であるDHTは抑制されるのです。
ヒオウギエキスに含まれるミノキシジル誘導体は、まさにこの5αリダクターゼに働きかけ、活性を低下させてくれます。そうすることで、体内で生成されるDHT
の量が減ります。
そのため、ヒオウギエキスを使用すれば、結果的に脱毛が改善されるのです。

ヒオウギエキスとプロペシアの違い

ヒオウギエキスとプロペシア、共通点と違いは？

ヒオウギエキスと同様に、5αリダクターゼの働きをブロックする成分として、フィナステリドがあります。
フィナステリドは、「飲む育毛剤」として有名なプロペシアに配合されており、医師の診察の上でなければ処方してもらうことができません。
数年前に爆笑問題さんが出演するテレビCMでも話題になったのがこの成分です。
では、効果の種類が同じ、ヒオウギエキスの使用とプロペシアの使用は、どのような違いがあるのでしょうか。
1つ目は副作用です。
プロペシアに含まれるフィナステリドは、副作用があるため誰でも使用できるというわけではありません。
そのため処方してもらうには病院へ行く必要があります。
効果が高い代わりに、副作用の報告も多く、「精力減退」「勃起不全」「肝機能障害」などが、よく聞く副作用です。
女性に至っては、副作用が危険すぎるため、処方が禁止されています。
その点ヒオウギエキスは、完全に天然の成分ですので、副作用の心配がありませんので安心して使用することができます。
2つ目は効果の大きさです。
プロペシアの主成分であるフィナステリドは、日本皮膚科学会の「男性型脱毛症診断（2010年版）」で、「行うことを強く推奨する」A評価を獲得しています。
A評価を獲得しているのは、「フィナステリド」と「ミノキシジル」の2つのみです。
それほど高い効果の認められるプロペシアに対して、ヒオウギエキスは育毛の有効成分としては認められていません。
あくまでも頭皮環境を整えるための成分として育毛剤などに配合されているだけです。
そのため、強い効果を期待するならプロペシアということになります。

女性にオススメの成分！

上記のようにヒオウギエキスは育毛成分としては、そこまでの高い効果が期待できるわけではありません。
しかし、5αリダクターゼの活性を低下させる成分として考えると、プロペシアの使用ができない、女性で脱毛（FAGA）にお悩みの方にはオススメできる成分なのではないでしょうか。
実際に使用する場合は、ヒオウギエキスの配合されている育毛剤や、スカルプローションを使用するのがオススメです。

まとめ

ヒオウギエキスは、強力な育毛効果は期待できませんが、副作用のない天然由来の育毛成分としては知っておいて損はないでしょう。
特に、プロペシアの使用ができない女性にとっては、5αリダクターゼの活性を低下させる働きはありがたいですね。
育毛剤の成分比較の際には参考にするとよいのではないでしょうか。

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