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AGA治療の最後の砦ミノキシジルとプロペシア
AGAに悩む男性は多いので何とかしようと日々様々なものに挑戦していることでしょう。
そんな男性が最後に行きつくのがミノキシジルとプロペシアです。
この2つはAGAに最も有効な効果を発揮する医薬品として日本皮膚科学会が推奨するAGAを患う男性にとって最後の砦ともいえる発毛材です。
しかし、1つしかないならまだしも2つもあればどちらにしようと悩んでしまうのが実情でしょう?
実際、2つ共に高評価が上がっており、その改善効果が認められるのですから何を基準に選べばいいのか迷うのも仕方ありません。
そこで今回は効果と副作用、そしてコストの面から両者を比較してその違いを徹底比較していきたいと思います。
ミノキシジルとプロペシアはどんな薬なの?
まずは両者を比較する前にこの2つはどんな薬なのかを理解してもらいましょう。
・ミノキシジルとは
ミノキシジルはアメリカのファイザー薬品の前身であるアップジョン社が1960年に高血圧の経口薬として創製しました。
その後服用者に発毛効果が見られたことから1980年代に脱毛症の治療薬として販売され始められ、その後日本でもミノキシジルを成分としたリアップが販売されるようになります。
・プロペシアとは
プロペシアは現在販売されている薬の名称でその成分名はフィナステリドといい、もともとは前立腺肥大や前立腺がんの薬として創製されました。
その後、研究によってAGA患者に毛髪の成長が起こることが明らかにされ、1997年にアメリカのFDAの認証を受けてAGA治療薬として販売され、日本では2005年に承認され販売が開始されました。
ミノキシジルとプロペシアの効果は?
それでは両者がどんな薬か分かったところで本題に入っていきましょう。
・ミノキシジルの効果は?
開発元が説明するにはミノキシジルの発毛メカニズムは毛乳頭細胞や毛母細胞などの発毛組織を活性化して発毛を促すということですが、実際はその詳細が分かっていないのが実情です。
しかし、よく言われているのはミノキシジルがもつ本来の血管拡張作用が血行促進効果を発揮し、発毛組織に髪の毛が成長するのに必要な酸素や栄養素を潤沢に供給できることが発毛につながると考えられています。
血行促進による酸素や栄養の供給は発毛では不可欠な要素ですからこの考えも一理あるのでしょうが、他にも血行促進を謳っている発毛剤はいくつもありミノキシジルほどの効果を上げていないことを考えれば、まだ明らかにされていない他の何かが重要な働きをしている可能性は高いでしょう。
・プロペシアの効果は?
プロペシアはミノキシジルと違い、AGA患者に発毛を促すメカニズムははっきりとしています。
プロペシアはもともと前立腺肥大や前立腺がんの薬として創製されましたが、その効用は男性ホルモンであるテストステロンをDHTへ返還する2型5-a還元酵素を阻害する目的で研究開発されました。
ここで注目なのがこの研究内容です。
実はAGAを発症する原因はDHTで、このDHTが髪の毛を作り出す毛乳頭細胞の働きを低下させ、発毛を阻害します。
よって、プロペシアが本来持つ働きが髪の毛の成長を妨げるDHTへの返還を防いで発毛効果を発揮するというわけです。
ミノキシジルとプロペシアに副作用はあるの?
強力な効果が期待できる薬ほど副作用があり、ほとんどの場合、医師による処方箋が必要になります。
この2つもその例外ではありません。
一部リアップなどのミノキシジルを配合した市販外用薬もありますが、内服薬となればミノキシジルも医師の処方箋が必要になります。
それではこの2つには副作用があるのかを説明していきましょう。
・ミノキシジルの副作用は?
ミノキシジルには血行促進作用があるために下記のような副作用が起こることがあります。
・頭皮がじんじんする・頭皮に強いかゆみが出る
・血圧が低下する
これら症状は個人差はありますが比較的軽く重篤な症状に至ることはありませんが、最悪の場合、以下のように重篤な疾患を発症する恐れもあるようです。
「19999年末の時点までにリアップを使用者3名が循環器疾患で死亡したこと、発売以降から2003年時点までに循環器系の副作用が500例寄せられていることが厚生労働省からの答弁書で公表されています。」
この発表はリアップとの因果関係が明らかにされた上ではありませんが、政府機関である厚生労働省から正式に公表されたことを考えれば無視できない報道です。
・プロペシアの副作用は?
プロペシアには下記のような副作用が起こる場合があります。
・頭痛・腹痛
・性欲の減退
・勃起不全
・動悸
・息切れ
その他にも胃の不快感や眠気、肝機能に問題がある方は継続使用すると稀に肝機能障害が出ることがあると言われています。
しかし、どの症状も軽いものなので医師による適切な治療を受ければ重篤な症状に至ることはありません。
ミノキシジルとプロペシアの価格は?
治療薬は効果が大きいことに越したことはありませんが、気になってくるのが価格です。
市販薬にしろこういった類のものは高額なことが多いですし、疾患による脱毛でなければまず保険適用外となるので薬代も馬鹿になりません。
効果があっても価格がネックになって継続できなくては仕方ありませんよね。
そこでミノキシジルとプロペシアの気になる購入価格はどれくらいか見ていきましょう。
・ミノキシジルの価格
ミノキシジルと言えば市販されているリアップが有名でドラッグストアやネット販売で購入できますが、販売価格は7600円というあたりが妥当なようです。
また外用薬のリアップよりも効果が高いとされている内服薬のミノキシジルタブレットはジェネリックなら2000円くらいから4000円くらいとお安い価格で購入できます。
しかし、この内服薬は一部クリニックでは承諾書をとって処方することがあるそうですが、国が認可していない薬ですから副作用が大きく、使用時には注意が必要です。
・プロペシアの価格
プロペシアの購入は医師の処方箋が必要となるため、まずはクリニックへ通院する必要があります。
当然、AGAの診察は保険適用外ですから自由診療となるので、通常の医療費より高くなるのは覚悟しておきましょう。
しかも自由診療の際は請求価格をクリニックが自由に設定できるために診療費にしても薬代にしてもいくらになるか断定できないのが実情です。
ネット販売では4000円くらいから7000円くらいで販売されているようですが、医師の診察が必要な薬ですから診察なしでネット商品に飛びつくのはおススメできません。
まずはAGAを専門にやっている皮膚科を探していくらくらいの費用が掛かるのかを確認した方がいいでしょう。
・ミノキシジルとプロペシアの購入は正規ルートで
ミノキシジルとプロペシアは決して安い薬ではありません。
よってネット上で個人輸入をしている業者から安価で購入する方が少なくありませんが、これは危険を伴うことになるのでおススメできません。
何故なら医師の診察なしでこれらを使用すると、副作用の章で説明したように既往症や体質によっては重篤な病気を発症する恐れがあるからです。
それなら診察を受けてから個人輸入を利用すればいいだろうと思われる方もいるでしょうが、これもおススメできません。
個人輸入がおススメできない第一の理由が偽物が多く出回っているからです。
偽物は全く効果のないものばかりか、体に害を与えて副作用を引き起こすものまであります。
よって、ミノキシジルとプロペシアは正規ルートで購入するに限るのです。
結局ミノキシジルとプロペシアはどちらがおススメなの?
今回ミノキシジルとプロペシアを徹底比較してきましたが、個人的見解からすれば発毛メカニズムが解明されており、副作用の発症も低く、価格も無難なプロペシアがおススメでしょう。
しかし、両者とも既往症や体質によっては利用できないこともあり、最終的には自分に合った方を選択するのが一番いいのではないでしょうか。
まずは勝手な判断はせず、専門医師に相談してどちらがいいのか決定するのが最善の方法でしょうね。
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