【育毛剤の成分】今話題のあの育毛剤にも入っている＜カプサイシン＞には毛穴を開かせる作用があった

yahooショッピングで一位を獲得した育毛剤「チャップアップ」のサプリにも含まれているカプサイシン。育毛剤だけではなく、ダイエットなどでもよく名前を聞きます。今回はそのカプサイシンの成分について検証していきたいと思います。

カプサイシンとは？

カプサイシンは唐辛子やハバネロに含まれている辛みの成分で、アルカロイドの一種です。これは同じ辛いという点でも、わさびやからしに含まれる辛み成分である「アリルイソチオシアネート」とは全くの別物です。
唐辛子を食べることによって口の中が辛いと感じるのは、カプサイシンが直接痛覚に作用する成分だからです。
口の中だけではなく、皮膚もカプサイシンから刺激を受けると、知覚神経が刺激されて、その場所の温度が上がっていないにもかかわらず「熱い」という錯覚を感じ、ヒリヒリとした、痛みのような暑さを引き起こすのです。

カプサイシンの持つ育毛作用

カプサイシンは、チャップアップに含まれたことで「育毛効果が期待できる」と有名になりました。
主にカプサイシンの育毛に関する作用は2種類です。

血行促進

カプサイシンを摂取することで、エネルギー代謝が活発になり、血行が促進されます。
血行が促進されると、毛乳頭に充分な栄養や酸素が運ばれ、育毛・発毛の促進になります。
一部の人は、「刺激の強いものを食べると、脳に刺激が伝わり、ストレスで薄毛が進行してしまう」と勘違いをしているそうですが、こういった刺激は頭皮環境の改善をしてくれるので、「辛いもの食べてハゲる」というのは間違いです。

IGF-1の生成

カプサイシンのもひとつの作用はIGF-1の生成促進です。
これは最近の研究によってわかったカプサイシンの持つ本当の育毛作用です。
成長因子という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは細胞が分裂する時に必要となる因子のことです。育毛の業界でも近年この成長因子が注目を集めていて、髪の毛が作り出される元となる「毛母細胞」の分裂に大きな働きをします。
簡単に言えば、体内で成長因子がたくさん生成されたり、育毛剤などの使用によって外部から成長因子がもたらされた場合、毛母細胞の働きが活性化し育毛・発毛が促進されるのです。
まず、カプサイシンを摂取すると、知覚神経が刺激されます。受けた刺激は神経を通り、そのまま脳へ伝わります。脳は、その刺激を頭皮にも伝えます。そこで刺激を受けた頭皮の細胞からは「CGRP」という物質が放出されます。CGRP は、毛乳頭に作用し成長因子であるIGF-1を作ります。
そのようにして作り出されたIGF-1は、毛母細胞に働きかけて毛髪の成長を促します。毛母細胞が活性化され、細胞分裂がたくさん行われれば、髪の毛は素早く成長し、休んでいた毛根も再び動き出すのです。
ただし注意が必要なのは、カプサイシンは「CGRTを放出してください」というサインを出す作用がありますが、CGRP という成分そのものの原料になるわけではありません。
では、CGRP の原料となる成分は何かというと、「イソフラボン」です。
イソフラボンは豆腐や納豆、豆乳などの大豆を中心とした豆製品に多く含まれています。
このイソフラボンは強いCGRP の原料になるという働きだけではなく、女性ホルモンと近い分子構造をしているので、ホルモンバランスを調整し、男性ホルモンの過剰分泌を抑制するという作用もありますので、育毛にとって非常に効果的な成分と言えるでしょう。
成長因子を作り出すという効果でのカプサイシンとイソフラボンの相性の良さもありますが、血行促進による発毛促進と、イソフラボンの持つ5αリダクターゼという男性型脱毛の原因となる成分を抑制する働きも非常に相性が良く、カプサイシンとイソフラボンは育毛の世界では同時に摂取することが非常に望ましいと言われています。

カプサイシンを摂取することがお勧めな人

薄毛で悩んでる人

ここまでで説明してきたように、カプサイシンは非常に高い発毛促進の効果があります。そのため、薄毛の人は優先的に摂取してほしい栄養素の一つです。カプサイシンは血行促進と発毛に必要な成長因子の分泌を促進します。大豆に含まれる「イソフラボン」と合わせて摂取するのが望ましいです。

痩せたい人

ダイエットの業界でもカプサイシンは有名です。これはカプサイシンの新陳代謝を促進する働きによるものです。辛いもの食べた時に汗をかくのは脂肪が燃焼して代謝が活性化してるからです。そのため、運動した時のようにエネルギーを消費しているので、ダイエットにも効果的というわけです。

健康に生活したい人

カプサイシンは、生活習慣病予防に効果的です。代謝が上がることで、老廃物を排泄する働きがあります。また、カプサイシンの入った唐辛子料理を食べると食事の旨みが増して塩分や脂分を取りすぎてしまうという状況を防ぐことができます。さらに、コレステロールの上昇を抑制する効果がありますので、味の濃い食事や、脂っこい食事が好きな方は取り入れてみるといいのではないでしょうか。

カプサイシンの副作用

ここまでさまざまなカプサイシンのメリットについてお話をしてきました。
ここまで読んだ方は
「カプサイシンには素晴らしい効果ばかりが含まれている。今日から私もカプサイシンをたくさん摂取しよう」
このように考えたかもしれません。しかし実は、カプサイシンには副作用も報告されています。

胃炎

カプサイシンの副作用として最もよく聞くのが胃炎です。カプサイシンは刺激が強い栄養素なので、食べ過ぎると胃に多くの刺激与えてしまいます。そのため、1日の摂取量の目安は小さじ3分の1程度とされていますが、それ以上の量のカプサイシンを摂取してしまうと胃炎の原因になってしまうのです。辛いものが好きな方は注意をしてください。

皮膚炎

カプサイシンを摂取した時の副作用として皮膚炎にも注意が必要です。辛いもの食べた時に代謝が活性化して汗が出ます。この汗がアトピー患者の方には強いかゆみを引き起こす可能性がある汗なのです。カプサイシンを食べた時に出る汗は、運動したときに出る汗とは少し違い、汗の分泌と同時に、アセチルコリンというホルモンが出るのです。これは神経性のかゆみを引き出す作用があり、アトピーの方からすると痛みの一歩手前という、非常に強いかゆみとなって症状が現れます。

火病

カプサイシンの変わった副作用で火病というものがあります。
これは日常的に唐辛子を大量に摂取する韓国人の間では精神疾患の一つとして有名です。
カプサイシンは、刺激の強い辛味成分なので、食べた際に舌や喉、胃などに刺激があります。そういった刺激は人間にとって大きなストレスになるため．その回避行動としてアドレナリンが分泌されます。アドレナリンという成分の特徴は、ストレスと戦うことです。しかし、あまり過剰に分泌されると脳が損傷を受けてパニック障害になったり、うつ病になったり、睡眠障害なったりなどの精神疾患を患ってしまう可能性があります。
これまでは日本では馴染みの無かった病気ですが、近年韓国ブームや香辛料の輸入が活性化し、日本人でもこの病気にかかる可能性が高くなったといわれています。

塗るタイプの育毛剤であれば副作用の心配は少ない

カプサイシンを摂取することで引き起こされる可能性がある副作用について説明しましたが、これらはいずれも大量に口から摂取した場合に起こる可能性がある症状です。そのため、頭皮に塗るタイプの育毛剤に配合されている場合はそこまで大きな心配はしなくても良いでしょう。
またチャップアップサプリなどのサプリに含まれている場合も、副作用が起きない量の配合にとどめられているので、用法や用量をしっかり守れば副作用の心配はしなくて済むはずです。

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