目次
成長因子なのに髪が抜ける?!
最近よく耳にする成長因子。
育毛剤にも入っていたり、発毛クリニックでも使用されていたりと薄毛に悩む人から広く支持されています。
そんな成長因子ですが、成長因子として知られるFGFのうち、FGF-5という因子は成長因子でありながらも、唯一抜け毛を引き起こす脱毛因子であることがわかってきているのです。
成長因子、そもそもFGF-5って何?
成長因子とは、頭皮の毛母細胞を活性化するので髪を生やしてくれると期待されている成分で、その正体はタンパク質です。
EGF、IGFなどいくつか種類がありますが、その中でFGFは、Fibroblast Growth Factor(繊維芽細胞増殖因子)と呼ばれていて、細胞に成長シグナルを起こす因子でありFGFには1~11の番号がついていて合計23種類もあります。
<細胞増殖因子>の名の通り、細胞に成長を促し<発毛因子>とも呼ばれているのですが、その中でもFGF-5だけは特異な存在で、増殖因子であるのにも関わらず脱毛指令を行う脱毛因子としての特性があるのです。
FGF-5が脱毛を引き起こすワケ
FGF-5が関係するのは、ずばり、毛周期(髪のサイクル)です。
髪の毛の成長サイクルには成長期、退行期、休止期がありますが、FGF-5が成長期後期に外毛根鞘の下部(髪の毛の根本付近)で発生し始め、毛乳頭細胞に働きかけることで早期段階で成長期から退行期に移ることになります。
そうすると、髪が十分成長せず、弱くて細い毛を生み出すことになり全体的に薄くなるというAGAと近しいサイクルになっていきます。
<出典:http://shinagawa-mensclinic.com/aga/ageMechanism.html>
FGFについての研究結果でも、髪が抜ける前にFGF-5が発生していることが確認されています。
つまり、FGF-5は成長期から退行期へ移行させる、毛周期のコントロールスイッチになっているのです。
FGF-5は、毛周期に合わせて、新陳代謝の一環として抜け毛作用をもたらすので、成長のために一度脱毛させるための因子ということになります。それに対し、必要以上に抜けることのないよう退行してくれるのがFGF-5Sという、同じ成長因子になります。
脱毛に対抗する FGF-5Sとは?
FGFの中でも、FGF-5以外は成長にプラスに働いてくれますが、その中でもFGF-5Sは、脱毛シグナルを発生させるFGF-5の活動を抑制する効果がある発毛因子なのです。
名前が似ていてややこしいですが、FGF-5が、成長期の終わりに増えると、その量が増えすぎないように管理して脱毛因子に歯止めをかけるのがFGF-5というわけです。
脱毛因子のFGF-5は体内で自然と生成される物質なので、完全に抑えることはむずかしいとされていますが、そのFGF-5を唯一抑制することができるのが、同じFGFの仲間であるFGF-5Sという因子なのですが、FGF-5Sは加齢とともに減っていく傾向があるので、年齢を重ねていく中で積極的に増やしていくことで、髪の成長期を伸ばし、抜け毛を防ぐことができます。
脱毛因子を抑える有効成分たち
FGFについては研究が進んでおり、いくつかの有効成分が発表されています。
その中でも天然成分が多く、それぞれFGF-5を抑えることと、脱毛因子に対抗するFGF-5Sを増やす作用があります。
最近特に注目を集めていて、人気の育毛剤にも配合されています。
ワカメや昆布など海藻類に含まれる粘液に含まれる成分の一種で、「海藻が髪に良い」と昔から言われていたことの裏付けになっています。
このM-034を取り入れることで、体内でFGF-05Sを間接的に生成し、FGF-5の脱毛作用をおだやかにしてくれる効果が期待できます。
こちらは、成長因子のFGF-10を間接的に増やしてくれる成分です。
加水分解酵母エキスはまず、毛乳頭細胞にあり成長シグナルを発信させる繊毛を1.6倍に伸ばしてくれます。
この繊毛が伸びると、それに付随して成長因子であるFGF-10が300%ほど増加します。FGF-10は、毛母細胞を増殖させることができるので、加水分解酵母エキスは間接的に成長因子を増やす成分と言えます。
その名の通り、ビワの葉からとれる天然の植物エキスです。
ビワ葉エキスは、FGF-7の生産を促進すること、さらに脱毛因子のFGF-5の抑制に作用し、成長促進と脱毛抑制の両方に働きかけてくれます。
おすすめのFGF-5対策
対策としてはFGF-5を減らすかFGF-05Sを増やすかのどちらかになります。
FGF-5対策に有効な成分は天然由来のものが多いので、ミノキシジルやフィステナリドのような副作用の可能性がないので、安心して使える製品が多いと言われています。
育毛剤
育毛剤はFGF-5(脱毛指令)を抑えたり、FGF-5S(成長指令)を増やしたりと、それぞれ独自の処方がされており、今人気の育毛剤にもFGF対策のできるものが多いことが分かっています。
その中でも特に〝成長因子配合″と紹介している育毛剤は効果が出る!と人気の商品が多いようです。
費用としては、6000~16000円くらいで大体1ヶ月分と言った感じです。
定期購入やまとめ買いなど購入方法次第で安く買えたりするので、育毛関連のサイトなどで調べたり比較してから選ぶのがおすすめです。
育毛メソテラピー
いわゆる皮下注射で、育毛剤では効果がなかった人、薄毛がかなり進行している人向けの治療法です。
脱毛因子を抑えるために、頭皮に直接FGF-5Sを塗布してあげることで育毛剤を塗布するよりもより良い効果が得られると言われています。
ただ、受けられる場所がクリニックに限られているので、忙しい人は継続してケアをするのが難しいかもしれません。
また、値段が18000~80000円と高めなので、お金に余裕がある人にはおすすめの治療法です。
FGFにはFGFで対抗すれば怖くない!
細胞増殖因子と言われるFGFにも、髪を成長させるものと、逆にストップさせるものがあるなんて意外ですよね。
今人気の育毛剤には成長因子配合のものが多いですし、メソテラピーでもメジャーに使用されたりしています。もともと体内にある成分を取り入れるので、ミノキシジルやフィステナリドなどと違って副作用が起きにくいので使いやすさで支持されているんですね。
余談ですが、FGF-5は栄養の偏り、ストレス、ホルモンバランスの変化がきっかけとなり脱毛指令を出してしまうという特性もあるそうなので、今までの自分を振り返ってみてくださいね。
豊富なFGF対策がありますので、今は薄くても諦めずに脱毛因子を減らして行ければきっといい変化が訪れるはずです。さらに強力な薄毛対策をしていきましょう。
最新スカルプ成分配合育毛剤で悩み解決
抜け毛、ボリュームダウンなどの髪の悩みの解決には適切なヘアケアが必要です。バイタルウェーブスカルプローションは、キャピキシル、リデンシル、成長因子といった最新スカルプ成分を配合した実力派スカルプローション。
今すぐ育毛を始めたい人にぴったりのスカルプローションです。
|
バイタルウェーブスカルプローション |