髪の毛がハゲてしまって、育毛剤などを使ってさまざまなケアを試しても髪の毛が生えないという場合、一つの選択肢に「増毛」というものがあります。しかし増毛した場合、一つ気になるのは、増毛したあとで、それまでの日常生活と同じように、床屋さんに行って散髪をしてもいいのかどうかという部分です。増毛は定期的にメンテナンスにも行かなければならず、気になる人も多いと思います。そこで今回は、増毛のタイプ別のメンテナンス方法であったり、散髪をするときに床屋さんに行った場合、気をつけてほしいポイントを紹介します。
目次
増毛手術をした後で床屋さんや美容室に行ってもOK ?
増毛という方法は、カツラをかぶったり、植毛したりするよりは簡単に見た目の髪の毛を増やすことができる方法です。しかも自然に髪の毛が増やせるので、薄毛の人から人気が出ています。そういった増毛手術をした後、散髪をする場合、どこへってどのように頼めばいいのでしょうか。日頃と変わらない美容室や床屋さんに行っても大丈夫なのでしょうか。ここは悩むところです。
「増毛した後で床屋さんに行っても大丈夫なのだろうか」「何も言わずこっそり床屋さんに行って髪の毛を切ってくれと頼んでも、やっぱり増毛したことはバレるんじゃないだろうか?」「せっかく高いお金をかけて増毛したのに何も知らない美容師さんがそれを切ったら台無しになってしまうんじゃないだろうか?」など、さまざまな疑問が浮かぶと思います。増毛の後に、普段行わないような何か特別な手入れが必要なのかどうかも気になるところです。実は、結論から言ってしまえば床屋に行っても大丈夫だという増毛と、そうでない増毛があります。あまり結論になっていないような結論ですが、そのあたりのことを詳しく掘り下げていきます。
増毛とは
少し昔のCM で「植毛でもない、かつらでもない」というものがありました。これは確かに、増毛という方法の特徴を言い当てています。ここ数年、増毛の認知度が上がり薄毛に悩んでいる方が情報収集をしていく過程で、増毛がどういうものかというのを知る人は多いと思います。増毛というのは、分かりやすく言うと、ヘアエクステンションに近い、髪の毛を増やす方法です。エクステはすでに生えている髪の毛に髪の毛の束を結び付けるという方法です。増毛も実はそれと同じで地毛の根元に数本の人工的な髪の毛を結びつけたりたり、すでに人工的な髪の毛が植え付けられたシートを頭皮に貼り付けたりすることで、髪の毛が増えたと相手に見せかける薄毛対策です。
増毛の具体的な方法は、結毛式、接着式、編みこみ式の3種類に分かれます。
結毛式
結毛式の増毛は、かつらメーカーや育毛サロンが多く取り扱っているので、床屋さんや美容室でも実施ができるところが多い、増毛の中でも最もポピュラーなものです。ただし、地毛に負担がかかってしまうというのが難点です。
編みこみ式
これは、増毛で有名なスヴェンソンが独自に開発した手法です。この増毛方法は、毛根に負担をかけることなく実施できると言われています。
接着式
接着式の増毛方法は、手軽に出来るということが最も大きなメリットです。ただしこれは頭皮に直接接着するので、頭皮トラブルの起こる可能性があるというのがデメリットになります。
増毛のメンテナンス
増毛した後は増毛した後は定期的なメンテナンスが必要になります。これは今紹介した三つの増毛方法のどれにも当てはまります。一度増毛手術をした後、そのまま放置しても大丈夫というわけではありません。一定期間ごとのメンテナンスが必要になります。
人の髪の毛というのは、1日当たり0.3ミリから0.4ミリ伸びると言われています。これはつまり、1ヶ月に直すと約1センチ伸びるということになります。地毛の根元に人工的な髪の毛を結び付けるという事は、その結びつけたポイントも髪の毛の成長と同時に上にせり上がってくるということです。すると、髪の毛がだんだんと不自然になってきてしまいます。そのため、1ヶ月から2ヶ月程度の期間をおいてメンテナンスをしていかなければなりません。
これは上記でご紹介した三つの増毛法のどれにも当てはまります。一度増毛手術をした後、そのまま放置しても大丈夫というわけではありません。一定期間ごとのメンテナンスが必要になります。
増毛には3種類のタイプがあるとお伝えしましたが、この3種類の増毛法のどれを実施したとしても、定期的なメンテナンスは必ず必要です。それぞれのメンテナンスの方法についてお伝えします。
結毛式
結毛式の増毛では、人工的な髪の毛を2本から6本ほど1セットにして地毛の根元に結びつける方法です。現代では最も普及していると増毛の方法になります。少しずつ段階を追って増毛数を増やしていくことによって、周囲にバレにくいというメリットがあります。髪の毛が伸びてくると当然のことながら、その結び付けた部分がだんだんと浮かび上がってきます。そのため、1ヶ月から2ヶ月ごとにその結び付けた部分を引き下げたり、新しく人工的な髪の毛を結び直したりする必要が出てきます。
編みこみ式
編みこみ式というのは、地毛の中に土台となる部分を作り、そこに髪の毛の束を、特殊な糸を使って編み込んでいくという方法です。エクステに最も近い感覚の増毛がこれです。「外れる可能性のないかつら」と考えるとわかりやすいかもしれません。この編みこみ式の増毛方も1ヶ月程度で地毛が伸びてくると、それだけ接着面が浮いてきてしまうので編み直しの必要があります。結毛式よりも髪の毛の負担は少ないので、そこがメリットになります。
接着式
接着式の増毛では、人工的な髪の毛をあらかじめ植え付けたシートを用意し、それを頭皮に貼り付けるという方法なので、3つの増毛法の中では最も手軽な方法です。しかし、接着した部分が蒸れてしまったり、かぶれたりする可能性があるので、薄毛部分が更に悪化してしまう可能性があります。また、貼り付けるタイプなので、他の2つの方法よりもメンテナンスまでの期間が少しだけ長いというのもメリットです。
増毛している人が美容室で気をつけるべきこと
髪の毛が伸びたら当然散髪に行きます。普通は、いつもお世話になっているヘアサロンに行ったり床屋さんに行ったりして前と同じヘアスタイルにカットしてもらえればそれでOKです。しかし、増毛をしている人はそこで注意をしなければいけません。上記でお伝えしたように、増毛には三つのタイプがあり、それぞれのメンテナンスの方法も違っています。そのため、床屋さんで注意するポイントもそれぞれ違うのです。増毛した後で散髪に行く時に注意してほしいことは大きく分けると三つです。
増毛後の髪の毛に対応しているかどうか
まず、散髪に行く先の美容室や床屋さんが増毛のメンテナンスができるかどうかを確認しなければいけません。「行ってみたものの、そのお店では増毛のメンテナンスができない」というふうに言われてしまえば、ただの無駄な外出になります。インターネットなどを使って、増毛のメンテナンスに対応しているかどうかを調べましょう。
ちなみに、結毛式の増毛は、一般的な床屋さんや美容室でも対応しているところが多いのでそこまで問題はないそうです。
接着式や編みこみ式の場合は、下手に美容室や床屋さんに行くよりも、増毛の手術をしてくれたサロンに行く方が無難かもしれません。
増毛しているという事を伝える
髪の毛を切るための、美容室や床屋さんが決まったら、まずはじめに自分が増毛してることを伝えてしまいましょう。そしてその上で、メンテナンスまでを対応してもらうのか、それとも、ただカットしてもらうだけにするのかといった相談をすると良いです。精神的に増毛していることを他人に伝えるのに抵抗があるかもしれませんが、何も伝えずにただカットしてもらって、取り返しのつかない状況になってしまうことを考えたら、一時の恥ずかさたなど安いものだと思います。
ヘアスタイルに注意する
増毛した部分の手直しをする場合にしても、ただ髪の毛を切るだけにしても、その後のヘアスタイルをどうするかが非常に大きな問題になります。毛先を少し切るだけ程度なら、そこまで気にしなくても大丈夫ですが、短く切る場合などは注意が必要です。増毛しているとやはり、すべて地毛の人に比べると髪の毛のセットの方法や生え方は少しずつ変わってきますので、不自然にならないように気をつけながらお願いする必要があります。
まとめ
このように、増毛した後で散髪に行く場合は、いくつかの注意点があります。どんな増毛法で髪の毛を増やしたのか、ということと、美容室が増毛後のメンテナンスに対応しているのかどうか、ということが大切なようです。一番危険なのは増毛した後で何も言わず損をしたことを隠しながら散髪に行ってしまうことです。最悪の場合、増毛をしている部分が外れてしまうこともあるので、それだけはしないようにしましょう。