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ハゲに対する新たな対策「メディカルSMP 」
育毛業界で最近少しずつ耳にするようになった言葉に「メディカルSMP」というものがあります。
これは、簡単にいえば「髪の毛が生えているように見せかけるタトゥー(刺青)を頭部に入れる」というものです。
イレズミというと怖いイメージを持つかもしれませんが、これはれっきとした育毛治療なので、そっちの世界とは関係がありません。実は世界中で普及しており、日本も施術できる機関は増えてきているようですが、まだまだこれからといった状態です。この記事では、「メディカルSMP 」について解説していきます。
「メディカルSMP 」とは?
SMPは、「Scalp Micro Pigmentation」の頭文字です。
Microは「ミリの0.001倍」
Pigmentationは、「染色」「着色」「色素の沈着」という意味の単語です。
基本的には坊主頭の人を対象として、毛根のツブツブを、専用の針とインクを使用して表現する方法です。
ただ絵具やペンで描くように頭皮の上に色をつけるというわけではなく、頭皮に色素を注入させていきます。
この方法を使用すれば、あたかも髪の毛が生えるように見せることが可能です。
イレズミのようなものなので、怖いものだと考える方もいるようですが、これはれっきとした医療行為であり、薄毛対策の方法のひとつです。
発祥国はイギリスで、開発されてから10年がたちますが、日本ではそれほど普及してはいません。
イレズミ・タトゥーとの違い
このメディカルSMPは、よくイレズミ・タトゥーと混同されます。確かに、皮膚に色を注入するという意味において、同じことではあるのですが、目的がまったく違います。また、使う器具やインクもイレズミを入れるときに使用するものとは別のものです。
イレズミはいわば「ファッション」の一種で、自分の好みの派手な柄を装飾のように体に入れるのに対して、メディカルSMPの場合はあくまでも薄毛のカバーです。ファッションというわけではありません。薄毛治療を目的とした医療行為です。
海外では何万件もの施術実績があり、ビフォーアフターの写真も公開されているものがありますが、見ただけではまったく薄毛だということが分かりません。
メディカルSMPで出来ること
年齢が上がれば上がるほど、抜け毛は進行し、毛母細胞が死滅すれば細胞分裂は起こらなくなります。そして、その毛穴は「死んだ」状態になり、髪の毛は生えにくい状態になります。
もちろん、それを防ぐために育毛剤が存在しますし、薄毛に悩む方の多くは日々の食生活などからケアを行っていると思います。しかし、それでもやはり完全に抜け毛を防ぐということは難しいのです。
これは、男性型脱毛症に限った話ではなく、FAGAと呼ばれる女性の脱毛症に関しても同様です。
また、先天性の脱毛症で、もともと毛母細胞がない場合や、不幸な事故等によって毛母細胞を失ってしまった場合、どんなに育毛治療を行ったとしても、そこから髪の毛が生えてくるということはありません。
そのようなケースにおいて有効な手段がメディカルSMPなのです。
一見、頭皮に色素を注入するだけなので、立体感が出せず、坊主頭の人以外は使えないように感じるかもしれませんが、部分的に薄くなってしまい、地肌が見えそうな場所に施術すれば、まわりの人には薄くなったことを悟られにくいです。また、生え際たやつむじ周辺の薄毛にもこのメディカルSMPは使えます。
ミノキシジルやフィナステリドなどを使用した、AGAクリニックなどで行われている治療方法は、どうしても時間がかかります。ヘアサイクルの期間を考えると、治療開始から効果が表れるまでに最低でも3カ月はかかってしまいます。しかし、このメディカルSMPであれば、施術を行った直後から薄毛には見えなくなります。
「施術後すぐに効果がわかる」という意味では植毛・増毛・カツラなどの方法もありますが、それらは定期的なメンテナンスが必要なため、ランニングコストがかかってしまいます。
後から植えた毛や、結びつけた毛、被せている毛なので、外れてしまうのではないかという怖さもあります。
メディカルSMPであれば、そのような不安要素なく施術を行うことができます。
さらに、メディカルSMPの大きな特徴は、 育毛剤や育毛治療と共存できるという点です。
育毛治療は、前述のように時間がかかります。そのため、すぐには髪の毛は生えません。
そこで、先に メディカルSMPで薄毛部分をカバーしておき、その後、数か月の期間をかけてそこから髪の毛が生えてくるまで育毛治療を続けるという方法もあります。これは、女性の薄毛にも使用することができます。
メディカルSMPにかかる費用
このようにメディカルSMPにはほかの育毛治療にはないさまざまな特徴やメリットがあります。では、次に気になってくることは、やはり費用ですよね。
施術に関するメニューは様々で、そのメニューに応じて金額は変わります。
今回は、日本で初めてメディカルSMPを導入した医療機関である「表参道首藤クリニック」の料金を参考にします。
小さな範囲(名刺の半分程度のサイズ)
施術回数:1回
費用:10万円
M字ハゲの部分など、狭いヘアラインに沿った範囲(名刺程度のサイズ)
施術回数:1~2回
費用:15万円
分け目などの密度をアップ
施術回数:1~2回
費用:15万円
つむじ部分など、広いヘアラインに沿った範囲
施術回数:2~3回
費用:25万円
M字部分+つむじ部分など、ヘアラインから後頭部にかけて
施術回数:2~3回
費用:30万円
上記以上の範囲
範囲に応じて施術回数や金額が変わります。
最大で施術回数5~6回、費用75万円です。
同じ範囲を自毛植毛すると考えれば、だいぶ安く済みます。
また、メンテナンスも不要であるため、継続的な費用も発生しません。効果がすぐ出るタイプの薄毛治療の方法としては、安価な方に分類できます。
メディカルSMPがおすすめな人
日本ではまだあまり認知度のないメディカルSMPですが、どのような人におすすめなのでしょうか。
今までの育毛治療に効果がなかった人
薄毛治療には個人差があります。多くの人に効果がある方法を試したとしても、どうしても生えないときは生えません。
また、効果のある治療薬が体質に合わず、使えないという人もいるでしょう。そんな方にとって希望の光となるのが、メディカルSMPです。
他の薄毛治療と併用したい人
上記でお伝えしたように、メディカルSMPは他の薄毛治療と併用することができます。「すぐに効果がほしいけど、カツラや増毛・植毛ではなく、ちゃんと自分の髪の毛をはやしたい」という場合には、まずメディカルSMPを気になる部分に施し、薄毛に見えないようにした後で、薄毛治療を行うのです。
それでもメディカルSMPが不安・・・!
やはり、イレズミ・タトゥーのイメージがあるため、メディカルSMPには不安があるという人も多いと思います。しかし、このメディカルSMPは、普通の入れ墨とは少し違います。
厚生労働省から2001年に出された通達で、「針先に色素を付けて行為を行うことは医療行為である」というものがあります。
つまり、メディカルSMPは、有資格者で、医療関係者が専用の設備を使って施術するので、安全と言うことになるのです。
また、使用する染料は、皮膚の中に入れるとは言っても、真皮層という奥の部分には届かないため、人体への悪影響や、施術後の育毛治療への影響もほとんどないと言われています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。メディカルSMPによって、育毛業界に新たな風が吹くかもしれません。これまでは「育毛・発毛」というだけあって、実際に生えている状態の毛をいかに作り出すかという部分に育毛業界のノウハウは終始していました。
しかし、ここからは地肌への着色という方法も視野に入れていくことになるでしょう。
もし、SMPがためらわれるようなら、育毛剤などを使ったヘアケアで、自分の可能性を試してみるのもいいでしょう。
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