様々な悩みの原因は全部頭皮にあった?
人は、年齢を重ねるごとに悩みも抱えます。代表的なものは、白髪や抜け毛です。その他にも、顔のたるみやシワ、そして加齢臭などがあります。
こういう問題は、年齢を重ねてきた人の多くに起こる問題なので、ある程度の歳を取ってしまうと起きても仕方がないと言えるかもしれませんが、できればその症状を発させることなく美しく年をとっていきたいものですよね。
実はこれらの年齢特有の悩みは頭皮が原因で起こることがあるということがわかっているんです。
頭皮は重力を受けて少しずつたるんでいくので、毛穴が開いて髪が抜けやすくなったり顔も同時にたるんだりするのです。
頭皮が不健康だと髪が薄くなる?
頭皮環境が悪かったり頭皮がたるむと抜け毛が増えたり白髪が増えやすくなると言われています。
年齢が出やすい髪のトラブルにはどのようなものがあるんでしょうか。
抜け毛・薄毛
頭皮のケアを怠ると、抜け毛や薄毛につながる可能性があります。基本的には、男性型脱毛症という、抜け毛のなかでも最も多くの人が悩まされている症状の原因は、ジヒドロテストステロンという悪玉ホルモンです。
ジヒドロテストステロンが作用して起こる男性型脱毛症は、頭皮のケアとの直接的な関係はありません。
しかし、頭皮のケアを怠ってしまうと、その男性型脱毛症をさらに加速させるような頭皮環境の悪化を引き起こす可能性があります。男性型脱毛症と併発すると、薄毛が促進している頭皮にさらに炎症が発生し、残っている髪の毛が抜け落ちてしまう可能性があります。
髪の毛が成長するためには、アミノ酸を中心とした様々な栄養が必要になります。そういう栄養素は、血液を通って運ばれ、毛乳頭が受取るという形になります。血行が良くなれば、血行の良い食品を食べるなどの方法で頭皮をケアすることで、頭皮にしっかり根づいた強くコシのある髪の毛を増やすことができるでしょう。
マッサージを行ったり、血行の良くなる食品を食べたりするなどの方法で頭皮をケアすることで、髪の毛は成長してくれるのです。
また、年齢を経てくると、その年齢に基づいて薄毛の問題は強くなっていきますが、逆に20代等の若い頃に発生する薄毛の方が、人数が少ない分、問題が深刻です。「同世代の中でハゲているのが自分だけ」という状態になりやすいからです。
50代や60代になってしまえば、周りが半分ぐらいハゲているので、自分がハゲていても、それほど目立ちません。そのような環境の違いから、若い方は薄毛で悩んでる人は少ないものの、悩み始めると非常に大きな問題となり、精神的なトラブルを抱えてしまいやすいのが、年齢が若い人の薄毛です。そのために、今回の記事でご紹介するような、加齢によって引き起こされるトラブルを前もって予防するためという意味でも、20代の頃から頭皮のケアをしてくれるのはおすすめの方法です。
白髪
これまでは、白髪の原因は遺伝子に存在していると考えられてきました。しかし、最近の研究では遺伝だけではなく、様々な原因があるということがわかってきました。その中の大きな原因が、血行不良です。
血流が悪化し、頭皮が硬くなると髪の毛を黒く色づけるメラノサイトという細胞が働かなくなってしまいます。そのため、白髪が増えてしまうのです。そもそも髪の毛というものは、毛母細胞が細胞分裂をして、それが乾燥して角化現象を起こすために髪の毛と変成し、生えてくるですが元々の状態は黒い色がついていません。初期設定は白髪なのです。それにメラノサイトという細胞が、髪の毛に黒い色をつけていきます。
そのためメラノサイトの働きが弱くなると、髪の毛自体は細胞分裂によって生えるのに、色がついていない。つまり、白髪が生えるということになります。特にこの血行不良による白髪が最も多く発生するのが「顔周りの生え際」です。
顔の周辺は、毛細血管が壊れやすいやい環境にあります。なぜなら、冷たい水で顔を洗った時に温度差を感じる部分であったやり、正面から風を受けけるときに冷たい風を受け入れる部分であったりするからです。こういたした理由で急激な温度の低下によって毛細血管が萎縮しやすく、血行不良が起きそうなのが顔の周辺の生きている部分に当たるのです。顔周りの髪の毛から白髪になりやすかったり、薄毛が発生しやすかったりするのも、一つの原因はこの部分にあります。
薄毛の原因は血行不良であると言われることが多いですが、白髪の原因も血行不良です。頭皮のケアにはいくつかの種類がありますが、中でも血行の促進は、最重要なものかもしれませんね。
老け顔の原因にも?髪以外のトラブル
頭皮のトラブルは白髪や薄毛だけではなく、しわやたるみなど、顔にも影響が出やすくなります。
顔のたるみ、しわ
30歳を過ぎると、顔の皮膚がだんだんとたるんできて、シワが目立つようになります。たるみやシワは年齢を感じさせますが、逆に言えば、タルミやシワがなくなっていれば、若々しく見えるということ。なんとかして対応したいですよね。顔の皮と頭皮は、全部が1枚でつながっています。わかりやすく言えば、頭部全体を覆うように1枚の布がくるんでいるようなものです。ということは、その布が下に引っ張られれば全体が下に動き、上に引っ張られれば全体が上に引っ張られるということです。年をとって頭皮がたるんでくると、全体的に顔の皮膚が押し下げられます。目の周りやおでこなどに、しわやたるみができやすくなるのもそのためです。
顔のたるみやシワそれ自体に様々なケアをしたり、美容液などをつけたりしたとしても、なかなか改善されないと考えられる場合には、頭皮のマッサージを行ってみてください。頭皮のたるみが取れると、顔全体のリフトアップにつながる可能性があります。直接的なたるみやシワへのマッサージではないにもかかわらず、意外と効果がある場合があります。
加齢臭
年齢を経るごとに気になる加齢臭。
女性でも気にしている人は増えているようです。一般的には、40代以降の男性に多く見られ、「ノネナール」という物質から発生する、枯れ木や枯れ草のような独特の臭いです。これは頭皮の皮脂が酸化することによって生まれる物質なので、頭皮ケアは重要になります。
また、加齢臭とよく混同されていますが、「ミドル脂臭」という臭いもあります。これは、早ければ20代から発生する匂いで、後頭部や首の後ろ側から発生します。その匂いは、古い油のような匂いで、足の臭いや口の臭いより不快感を伴う臭いとしても挙げられています。
つまり、頭皮から発生する臭いには、加齢臭とミドル脂臭という2種類の不快な臭いがあるのです。この2つの匂いも頭皮をしっかりケアすることによって、発生を防ぐことができます。
特にこの匂いは、シャンプーをするときに、しっかりと皮脂を洗い流せていなかったり、トリートメント剤やコンディショナー剤にすすぎ残しがあった時に多く発生するようです。シャンプーは丁寧に、すすぎもしっかりとするようにしましょう。
これらの頭皮のケアに関しては、やはりマッサージとシャンプーが重要です。マッサージをすることによって血行を促進させ、シャンプーをすることによって余った皮脂や汚れを落とします。この2つをしっかりするだけでも、頭皮ケアとしては十分な効果があります。頭皮の美容液を使用し、オイルマッサージをしたりすると、さらに効果も上がるでしょう。
まとめ
年を取ると感じる様々な悩み。
全部をケアしようと思うと大変です。白髪もケアしていきたいけど、抜け毛や薄毛も気にしなければいけない。臭いも出ないように気にしけばいけないし、顔のたるみシワも、老け顔に見られていますので作りたくない。あれもこれも考えて、頭がパンクしてしまいそうになります。
しかし、頭皮のケアをするだけで、これらをすべて解決できる可能性があります。
基本的には、頭皮のマッサージを1日5分程度するということと、シャンプーをしっかりするということのたった2種類だけでも、頭皮はケアすることができます。もうすでに悩みが始まっている方はもちろん、まだそのような、年齢に比例して発する悩みがない若いうちから予防として頭皮のケアをしてもいいのはないでしょうか?