薄毛の治療にツボ押しが効果的だということをご存知でしたか？どちらかといえば、関節や筋肉等に良い効果がありそうなツボ押しですが、薄毛のような、皮膚関係にも効果はあるのです。
目次
ツボ押しについて
ツボ押しとは専門的に言うと、「気」という体を巡っているエネルギ―が集まる場所「経穴」を押すことです。経穴は、悪いものが溜まってしまったり、気の停滞してしまったりする場所でもあります。
そのツボを刺激することで、気が停滞するのを防ぎ、体を健康にすることができると言われています。 気の滞りが修正されると、体の状態が改善されます。ツボ押しの効能はさまざまで、血行促進効果、血管拡張作用、冷え性の解消、筋肉の硬直の緩和などがあるとされています。
また、ツボ押しの特徴は、刺激するツボごとに、それぞれ関連している体の部位が違うため、特定の場所の身体的改善が期待できるのが特徴です。そしてその中にはもちろん、抜け毛改善に効果的なツボもあるのです。
ツボ押しのメリット
自分でできる
ツボは人に頼んで押してもらうのももちろん良いですし、その方が気持ちはいいのですが、そんなに頻繁には頼めないですし、それが薄毛改善のためのツボとなるとなおさら人には頼みにくいですよね。
薄毛改善のためのツボは、どれも自分で推せる場所にあります。セルフツボ押しでなんとかなってしまうのです。一人で家にいても押せますし、周りに人さえいなければちょっとした空き時間に押す事も可能です。
はじめのうちはなかなかどこを押せばいいのか、どのぐらいの強さで押せばいいのか分からないかもしれませんが、慣れてしまえば自分で押すのが最も効率良いです。
頭を押すだけで髪の毛が生えるなら、そんなに簡単なことはありませんよね。病院に通院する必要もありませんので、手軽です。
お金がかからない
育毛剤を購入すればお金はかかります。それは物にもよりますが、高価なものでは20000円近くになります。ＡＧＡのクリニックに通院すればさらにお金がかかります。育毛メソテラピーなどの施術を受ければ、それだけの効果は期待できますが、10万円単位での金額が請求されてしまいます。
しかし、ツボ押しであれば一切のお金はかかりません。お金のかからない薄毛の治療法には、規則正しい睡眠を取る、であるとか、ストレスを溜めない、などの方法もありますが、これらは正直に言えば、30～40代で働き盛りの男性にとっては難しい話です。仕事が忙しければ徹夜になる事もあるでしょうし、仕事は人間関係もさまざまですから、ストレスをなくすことも難しいでしょう。しかし、ツボ押しならば1日に数分間だけツボを押す時間さえあれば、なんとかなってしまうのです。
これは非常に大きな特徴と言えます。
ツボ押しがおすすめな人
ツボ押しによる薄毛治療は、簡単でお金がかからない方法ですし、 抜け毛に悩む人みなさんにおすすめの方法ではあるのですが、 特に以下の条件に当てはまる人にはぜひ実践して頂きたいです。
薄毛治療にお金使いたくない人
薄毛治療に対して予算がない場合や、あまりお金を使えない環境に有る場合、または使いたくないと思っている場合の人は、 最初から最後まで一切お金がかからないツボ押しから薄毛の治療をしていくのがおすすめです。よくツボ押しと混同されますが、血行促進のために行われる頭皮マッサージなども併用すれば、一切のお金を掛けずに、さらに高い効果が期待できます。
頭皮の血行促進をしたい人
薄毛の原因のひとつには血行不良があります。男性は年齢が進むと頭皮の毛細血管の数が減少し、それに伴って頭皮全体が硬くなってきます。良く言われる、「薄毛の初期段階は頭皮の硬化」 というのは、この毛細血管の減少が関係しています。髪の毛の成長に必要な栄養分は、毛細血管を流れる血液の中から毛乳頭細胞が受け取り、毛母細胞に渡され使用されます。毛細血管が減少すると、髪の毛に届く栄養分もそれに比例して減少するため、薄毛の原因になるのです。男性の方は自分の頭皮を指の腹で押し、その状態で前後に動かしてみてください。頭皮と髪の毛全体がそれに合わせて動けば、まだ大丈夫ですが、動きが悪かったり、頭皮に痛みを感じるようなら、頭皮が硬化し、血行が悪化している可能性があります。その場合は、頭皮の血行を促進するツボ押しは有効です。
３.なるべく簡単な方法が良い人 場所を選ばず、何回でもできるツボ押しは、 ツボの位置さえわかっていれば、あとは特別な決まりもありません。
抜け毛に有効なツボ
頭皮のツボ
抜け毛に有効なツボは様々な種類があります。まずは、そのまま押す場所が作用する場所となる、頭皮のツボをご紹介します。
百会（ひゃくえ）
両耳を頭頂部でつないだラインの中心にあるツボが百会です。百会は、血行促進の効果があり、発毛を促進するさまざまなツボのなかでも最も効果があるといわれるツボです。この百会を押すと、育毛にも効果があるのと同時に、健康な毛髪をつくれる土台が頭皮にあるか、チェックすることができます。
百会を指の腹で強めに押してみてください。もしそこで気持ちよく感じたなら、その段階で頭皮は健康的な状態であることがわかります。その場合の感触は、厚みと弾力性があります。もしそこで痛みを感じるようであれば、毛細血管の数が減少しているか、血液がドロドロになって停滞してしまっている可能性があります。
髪が薄い人によく見られるのが、ガチガチに固い状態の頭皮です。頭皮が圧迫され、固くなっている状態のため、発毛には良くありません。また、弾力がなく、柔らかい状態の場合は、血液やリンパの流れが大変悪くなっていると考えられます。これは、髪の成長には良くない状態で、要注意です。
最も発毛の促進に重要なツボであるため、この百会のツボ押しは、特にしっかりと行いましょう。
具体的には、こめかみに両手の親指を置いて、人差し指か中指を百会の真上にあてがいます。はじめは軽く、そこから徐々に強く、数回押します。その後、こめかみから親指を離します。そして、目尻の近くにある「太陽」というツボに、その親指をあてがい、引き上げるような感覚で数回押します。
この百会と太陽のツボを一緒にして、毎日押すと髪の毛の健康に良いでしょう。
天柱（てんちゅう）
首の後ろの左右に２つあるツボを天柱といいます。頭の重さを感じた時や、疲れ・だるさなどを感じた時に、無意識にこのツボを押している人も多いのではないでしょうか。
天柱は、精神的なストレスや、疲労回復に効果があります。また、疲れ目の改善・、自律神経の調整・肩こりの解消など、 多くの効能がある万能のツボです。
この効能のうち、抜け毛の原因とされているものはなんと3種類もあります。それは、ストレス、眼精疲労、自律神経の乱れです。薄毛が心配な方はぜひ押していきたいツボですね。
天柱は、自分では押しにくい場所にあるのですが、下から両親指をツボにあてがい、頭頂部に向かてグッと4～5秒ほど、押しては離す、押しては離す、を 繰り返してください。
風池（ふうち）
風池は、刺激することで、頭部への血行促進、 毛根へのスムーズな栄養素補給と酸素補給といった効果があり、育毛を強力にサポートしてくれます。普段育毛剤を使用している人はぜひ取り入れたい育毛のツボですね。
その場所は、上記天柱の少し上、かつ外側です。 後頭部の生え際あたりにある頭蓋骨の下のくぼみを探して、 外側から中心へ向かい、親指で押してみましょう。
角孫（かくそん
）
場所がわかりにくいのですが、耳を前に折り曲げて、耳の穴をふさぐような形にした状態で、耳の先端部分が当たる場所が角孫です。頭皮の血行促進に大きな効果が期待できます。
・玉枕（ぎょくちん）
後頭部の膨らんだ部分の中心から3cmぐらい両外側にあるツボです。
これも血行を良くする効果がありますので、頭頂部の薄毛治療に効果的です。
頭皮以外のツボ
次に、頭皮以外にあるツボをご紹介します。
直接作用する頭部とは少し離れた場所にも、育毛に効果のあるツボはあります。
特に、東洋医学での理論上、スネは髪に直接影響があると言われています。
陽輔（ようほ
）
スネの下部、くるぶしよりも指約5本分くらい上にあるツボが陽輔です。主に側頭部の育毛に効果があります。
ふ陽（ふよう）
くるぶしの外側から指約4本分上にある。アキレス腱の横、ふくらはぎに位置するツボがふ陽です。
頭頂部の発毛促進の効果があります。
湧泉（ゆうせん）
両足裏に存在するツボで、薄毛に効果があります。
足の指を曲げた時にへこむ場所です。
まとめ
このように、さまざまな効果がある育毛のツボですが、さすがにもうある程度薄毛が進行してしまった人にとっては、効果的とは言い難い部分があります。まだハゲてはいないけど、「将来的にハゲてしまうのでは」と不安があるという方で、育毛にそこまでお金をかけたくないという人にはおすすめできます。また、すでに様々な育毛治療を行っている方が、効果アップを狙って実施するのも良さそうです。
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