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アレルギー体質の人は要注意！金属アレルギーで円形脱毛症になる可能性も
女性にとってアクセサリーはオシャレを楽しむうえで欠かすことのできない重要アイテムの一つですが、金属アレルギーが原因で我慢している方もいることでしょう。
そんな方に追い打ちをかけるような話ですが、実は金属アレルギーの方は円形脱毛症を発症しやすいという説があるのです。
これは有名なバラエティー番組のアレルギー特集でも紹介されていたので知っている方もいることでしょう。
しかし、オシャレに制限をかけられた上、円形脱毛症になるなんてこんな最悪な話はありませんよね。
そこで問題となってくるのがこの説の信ぴょう性です。
現状では円形脱毛症を発症する原因が特定されていない上、紹介している番組もバラエティーということもあってあまり信ぴょう性は高くないとも考えられますが、金属アレルギーの方にとっては気になるところです。
そこで今回は金属アレルギーと円形脱毛症との関連性について説明していきながら、その真偽のほどを探っていきましょう。
円形脱毛症になる原因は？
円形脱毛症になる原因は未だ完全に解明されておらず、その原因についても特定されていませんが、今のところ下記の4つがその原因として有力視されています。
・ストレス・生活習慣の乱れ
・自己免疫疾患
・アレルギー疾患
この中にあるアレルギー疾患の代表的なものとしてはアトピー性皮膚炎が挙げられますが、金属アレルギーもアレルギー疾患の一つに分類されるので、円形脱毛症になる原因としての可能性は十分あるわけです。
それではこの金属アレルギーに焦点を絞って、円形脱毛症になる可能性について探っていきましょう。
金属アレルギーが円形脱毛を発症するメカニズム
金属アレルギーで肌が荒れたりすることはありますが、どうして円形脱毛まで発症してしまうのでしょうか。
金属アレルギー発症のメカニズム
そもそも金属アレルギーとはどんな症状なのでしょう？
金属アレルギーは金属製のものを着用し続けると汗や唾液などで金属が少しづつ溶け始め、その溶けた金属がイオン化して体内へ侵入します。
そして体内に侵入した金属イオンがタンパク質と融合して変質します。
この変質したタンパク質はもともと体内にあるものではないため、異物として認識され抗体が過剰反応を起こし、肌の炎症などを引き起こします。
これが金属アレルギーを引き起こすメカニズムなのですが、金属アレルギーの方が円形脱毛症を併発する原因もこの金属アレルギーが発症するメカニズムと同じです。
金属アレルギーで円形脱毛症を発症するメカニズム
金属アレルギーの方が円形脱毛症を発症しやすいのは、金属イオンと融合するタンパク質がポイントとなってきます。
体内にあるタンパク質には様々なものがありますが、毛根にあるケラチンもその一つです。
このケラチンと金属イオンが融合して変質してしまうことで円形脱毛症を発症します。
変質したタンパク質が存在する毛根を抗体が攻撃して発毛機能を阻害するというわけです。
金属アレルギーになる方はならない方と比べ、金属イオンが体内へ侵入する確立が高いのでケラチンと融合する可能性も当然高くなります。
これが金属アレルギーが円形脱毛発症の原因とされている理由なのです。
医師によって判断が違う
しかし、診療した医師のすべてがこの診断を下すわけではありません。
冒頭でも申しましたが円形脱毛症の発症原因は特定されておらず、医師によってその判断が違ってくるため全ての患者が最適な治療を受けられるとは限りません。
間違った治療を継続して、何の効果も得られないケースもあるわけです。
そこ最たる例が先日TVで実際に紹介された例です。
実際にあった誤診例
その患者は村井陽子さんという方で、ある日突然、洗髪時に大量に脱毛し始めたため病院で診察を受けました。
その診断結果は円形脱毛症で、彼女は以前に何度もかかっていたのでまたかと思ったそうです。
しかし、今回はいくら治療を続けてもいっこうによくなることはなく、病院も変えてみたものの3か月後にはほぼすべての毛が根けてしまいつるっぱげの状態になってしまいます。
そして、この状況に彼女は心神喪失してしまい、体調を下してかかりつけの医師のところに行くのですが、幸いにも彼女はここで転機を迎えます。
その医師から紹介してもらった皮膚科で診察してもらったところ、その原因が金属アレルギーと診断されました。
なんと彼女は歯科治療で歯に詰めたニッケルに金属アレルギーがあり、それが原因で脱毛を引き起こしていたのです。
その後彼女は歯の詰め物を除去し、正しい治療を受けることで髪はものと状態にもどり、現在は事なきを得ています。
この事例をみれば完治するためには原因解明がいかに重要かが見て取れますよね。
金属アレルギーによる円形脱毛症を防ぐには
金属アレルギーによる円形脱毛症を避けるには下記の2つが有効です。
・自分に何のアレルギーがあるのかを知る
・金属類の着用を避ける
①アレルギー検査を受ける
予防対策を立てる上で一番重要になるのが、自分に金属アレルギーがあるかどうかを知ることです。
金属アレルギーがあることを知っていれば、先ほど紹介した患者は大変な事態にはならなかったでしょう。
アレルギー検査は医療機関で受けることが可能です。
金属アレルギーにかかわらず自分にどんなアレルギーがあるのかを知ることは体調管理をする上でも大いに役に立ちます。
②金属類の着用を避ける
金属アレルギーが原因の円形脱毛症ならば着用をやめるだけで大きな改善効果を生みます。
当然、きちんとした治療も継続しなければなりませんが、これは治療のためには必要不可欠です。
また、先ほどの患者のように歯の詰め物が原因だったというような思いもしないケースもあります。
骨折時の手術で固定した金属プレートが原因となることだってあるわけです。
よって何らかの治療を受ける際には、自分に金属アレルギーがあるかどうかを事前に知っておくことは重要になってきますね。
円形脱毛症の治療には事前対策が重要
金属アレルギーが円形脱毛症の原因だと知っている方は少ないでしょう。
しかも何の異常も出ていない方なら、自分にどんなアレルギーがあるかなんて気にもしないはずです。
しかし、金属アレルギーの方が円形脱毛症になる可能性は高いので、なかなか治療効果が出ないという方はアレルギー検査を受けてみましょう。
また皮膚科ではなく専門クリニックで受診するのもおススメの方法です。
一般の皮膚科よりも専門の知識をもった医師による診断になるので、誤診の確率も低くなりますよ。
金属アレルギーなら、アクセサリーや衣服など、身近な金属類を取り除いてみましょう。
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