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円形脱毛症とFAGAは違うの？
薄毛も見た目は同じ薄毛でも、実際は全く違う症状だということがあります。
今回比べるのは最近、女性の発症率が高い円形脱毛症と、女性特有の薄毛FAGA。この二つは同じ脱毛症ですが、発症の原因や対処法も異なります。
そのため、自分の薄毛が円形脱毛症かFAGAなのか知っておかないと適切なケアができないんです。
円形脱毛症とFAGAを見分けるには？
円形脱毛症とFAGAはまず、見た目で判別することができます。
円形脱毛症とはその名の通り、円形に一部分がはっきりハゲてしまいますが、FAGAの場合全体的にまだらに薄くなるといった大きな違いがあります。
ただ、円形脱毛症は、初期段階は小さな円がハゲるだけですが、進行するにしたがって髪がすべて抜け落ちてしまう全頭型というステージまでいくとFAGAと見分けがつかなくなってきます。
円形脱毛症の場合
出典：http://alopecia945.blog.fc2.com/
FAGAの場合
出典：http://ikumouzai-ladies.com/hairtrouble/biman-usuge.html
それぞれの原因
円形脱毛症とFAGAは頭皮環境が悪化しているということは共通していますが、発症原因は大きく異なります。
円形脱毛症の原因
円形脱毛症はストレスが原因と言われていますが、具体的にはストレスで自己免疫疾患を発症することが直接の原因です。
過度なストレスを受けると免疫が攻撃状態になってしまい、本来攻撃しなくていい細胞を攻撃してしまいます。
円形脱毛症の場合は、免疫が毛母細胞という、髪を生産する工場の役割をする細胞を攻撃し弱らせます。その刺激にその周囲の毛母細胞の細胞分裂（髪の成長）がストップし、脱毛してしまいます。
メカニズムとしては花粉症と同じで、花粉が体内に入るとくしゃみや鼻水が出るのと同じで、毛母細胞を攻撃し発毛をストップさせてしまうのが円形脱毛症の症状です。
自然治癒することもあると言われていますが、再発したり親族に円形脱毛症になった人がいる場合、また花粉症やアトピーなどアレルギー体質だとなりやすいと言われており根気よく治療していかないといけません。
特に円形脱毛症になる人の40%は何らかのアレルギー体質であると言われているので思い当たる人は病院で専門的な治療を受けることをお勧めします。
FAGAの原因
FAGAは30代以降の女性が発症することが多い脱毛症です。特に更年期にさしかかり薄毛になるのもFAGAの典型的な例です。
FAGAの原因はずばり、女性ホルモンのバランスがくずれることにあります。
女性の髪の成長期は3～7年と言われており、成長サイクルには髪の成長が止まる期間へ移行する退行期が3週間、成長が止まり抜けるのを待っている休止期があり、一般的には10万本あると言われる髪のほとんどが成長している状態です。
男性の場合成長期が2～5年で女性より短いのですが、これには女性ホルモンの成長作用が大きく関わっています。
実は、女性ホルモンのエストロゲンは、成長指令を出す毛乳頭細胞というところに作用して成長期を長くしてくれます。
ですが、FAGAの場合女性ホルモンのバランスがくずれ男性ホルモン優位になることによりさらに、女性ホルモンが少なくなり成長期が短くなってしまうので薄毛が加速するということです。
ちなみに、FAGAは男性のようにおでこやつむじなど一部分がはっきりハゲるというよりも、分け目が徐々に広がってきたり生え際が後退してきたりとゆるやかな変化が起こり、全体的に薄くなります。
これには、男性型脱毛（AGA）の原因である5aリダクターゼがおでこやつむじなど耳から上の部分に発生しやすいことが影響しています。女性は本来男性ホルモン：女性ホルモン＝35%：65%の割合で存在しているので、薄毛は5aリダクターゼの直接の影響というよりは、女性ホルモンの減少による髪の成長停滞と皮脂過剰分泌による所が大きく、一部分よりも全体的に薄くなる傾向があります。
薄毛のタイプ別ケアを知る
円形脱毛症とFAGAは発生する原因が違うのでそれぞれ別のケアが必要になります。
円形脱毛症
病院で行われる代表的な治療法に局所免疫療があります。
これは薬液によって患部を人工的にかぶれさせて発毛を促すというやり方です。費用も1000円ほどで抑えられ効果も期待できますが、アトピー体質の人は、全身皮膚炎を発症したりする場合があるので、肌が弱い人には不向きです。
また、ドライアイス療法といって、患部にドライアイスをあてて刺激し、毛母細胞を攻撃していた免疫を鎮静化させることで脱毛をストップさせる方法もあります。
他にも、副腎皮質ホルモンを患部に塗布したり注射したりするステロイド治療というものもあります。この治療法は成長ホルモンに影響するので成人している人向けになります。
円形脱毛症は、人によっては自然治癒することもありますが、病院での治療は一時的なものなので長期にわたって免疫機能をコントロールしていったり、精神的に安定して過ごしたりといった工夫が必要になります。
FAGAの場合
FAGAの場合、男性ホルモンが優位になり皮脂が過剰に分泌されています。その証拠に、FAGAになるとお顔にも吹き出物やテカりなどか肌トラブルも起こったりします。皮脂が多いと毎日のシャンプーをしっかりしてあげることが対策になります。
適切なシャンプーの方法
シャンプー前にお湯（ぬるま湯）で汚れを落としましょう。
シャンプーは、原液をそのまま塗布するのではなくよく泡立て、頭皮は揉みだすように洗い、髪にも泡を通すように優しく洗い、頭皮にシャンプーの液剤が残らないようすすぎはしっかりしましょう。
お風呂から上がったらドライヤーですぐ乾かしましょう。生乾きのままでは雑菌が繁殖し、せっかくきれい洗った意味がなくなってしまいます。このように、毎日のシャンプーを正しく行うだけで清潔な頭皮を取り戻すことができます。
このほかにも女性ホルモンと似た働きをするイソフラボン、プエラリアミリフィカなどを食材やサプリメントから取り、男性ホルモンに対抗するのもおすすめですので、シャンプーでの頭皮ケアと並行してトライしてみましょう。
円形脱毛症、FAGAの違いを知って対策しよう！
同じ薄毛といえども原因が違う円形脱毛症とFAGA。
どちらも長引くと回復しにくくなるので、頭皮を清潔に保ちながら早目に治療に取り掛かりましょう。
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