目次
円形脱毛症とは
円形脱毛症とは、円形や楕円形の脱毛斑が生じる疾患です。
一般的には、10円玉くらいの大きさと思われていますが、頭部全体、眉毛やまつ毛や、体毛などに及ぶ重度なものまで症状には様々なものがあります。
また、円形脱毛症には以下のようないくつかの特徴的な症状があります。以下の項目でチェックし複数適合するものがある場合は、円形脱毛症の疑いがあります。
【円形脱毛症の特徴】
☑何の兆候もなく突然脱毛が始まった。
☑頭部に地肌が見えるところがある。
☑爪に小さなでこぼこがある。
☑アトピー性疾患(アトピー性皮膚炎、気管支炎、アレルギー鼻炎のいずれか)を患っている
☑脱毛斑が円形または楕円形であり、境界がはっきりしている。
※「初期症状」のいづれかに該当し、下記の症状が見られる場合は円形脱毛症が進行中だと考えられます。
☑朝起きたとき、枕に抜けた毛が数本以上見られる。
☑脱毛斑の周囲の毛を引っ張ると簡単に抜け、痛みもほとんどない。
☑抜けた髪の毛の毛根の部分が、細く尖った状態である。
☑脱毛斑が広がってきた。
☑脱毛斑の一部に細く短い毛が生えている。
☑脱毛斑に毛穴が点々と見える。
☑脱毛斑の周囲の毛を引っ張っても容易に抜けない。
【円形脱毛症の種類】
円形脱毛症は、その進行の度合いによって種類があります。最初は一つの円形の脱毛から始まり、最終的にはまつ毛や体毛まで抜けてしまう場合もあります。
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<単発型>重度レベル ★☆☆☆☆
突然、頭髪に円形または楕円形の脱毛斑ができる、円形脱毛症の中ではもっと多く見られるタイプです。脱毛斑は頭髪だけではなく、眉毛や体毛などにも発生する場合があります。
発症年齢は子どもから高齢者まで幅広く、割合としては男女ほぼ同率と言われています。
約80%の人が1年以内に治癒すると言われていますが、まれに次の段階である「多発型」に移行する場合があります。
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<多発型>重度レベル ★★☆☆☆
円形脱毛症が2つ以上発生するタイプです。
適切な治療を行っても、完治まで半年から2年間の期間がかかると言われています。さらに、脱毛斑が結合し拡大する(多発融合型)もあります。
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<蛇行型>重度レベル ★★★☆☆
脱毛斑の結合が細長く、後頭部から側頭部の生え際に沿って蛇のように広がるタイプです。
治療期間が複数年と長きに渡る場合があります。
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<全頭型>重度レベル ★★★★☆
脱毛斑が頭部全体に広がり、最終的に頭髪が完全に抜け落ちてしまうタイプです。
非常に治りにくいとされており、治療が長期にわたる場合が多いとされています。そのため治療とともに、ウィッグ(かつら)などを使って、円形脱毛症と上手につきあう工夫が必要となってきます。
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<汎発型>重度レベル ★★★★★
さらに症状が進行し、頭髪はもとより、眉毛、まつ毛、体毛など全身全ての毛が抜け落ちてしまうタイプです。
円形脱毛症の中では最も重度なタイプと言われています。全頭型と同じく、治療が長期に渡る場合が多いため、こちらも同様に、治療の継続とともにウィッグ(かつら)などを活用して、円形脱毛症と定つにつきあう工夫が必要となってきます。
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出典:株式会社スヴェンソン
円形脱毛症の間接的な原因
ストレスが原因と言われることの多い円形脱毛症ですが、多くの人はストレスがどのように作用して円形脱毛症になるのか知りません。
間接的な原因としてはストレス・不摂生で、これらは一時的なものであればそれは円形脱毛症の原因になりにくいのですが、極度なものですとそれが円形脱毛症の原因となってしまいます。例えば、毎日インスタント食品しか食べないですとか、睡眠時間が毎日2~3時間だというような生活を指し、こうした状況が3カ月ほど同じ状態が継続してしまうと円形脱毛症になりやすくなります。
そして、これらの原因が円形脱毛症を引き起こすのは、慢性的な血行不良を招くからだと言われています。
ストレスや不摂生は慢性的な血流低下を招きます。平均して10万本生えている髪に栄養を届けているのは血液ですので、血流が悪くなると髪1本1本に栄養がいきわたらなくなり、頭皮が栄養不足状態になることで髪を作る細胞に異常が出て、その結果、できそこないの「不良細胞」が作り出されてしまいます。
◆不良細胞◆
不良細胞とは、血液の白血球の中には「リンパ球」と言われるものが存在し、普段はこのリンパ球が不良細胞を排除してくれています。ところが、血流障害が慢性化し不良細胞が増えてしまうとリンパ球は過剰反応を起こして毛根を攻撃し、不良細胞を排除しようと活動します。その結果、髪を作る細胞が死んでしまうため、そこからは髪が抜け落ちてしまうのです。
また、ストレスによる血行不良は、自律神経の乱れも原因視されています。
◆自律神経◆
自律神経とは、私たちの意思とは無関係に働き、内臓の働きや血流、体温など生命維持に欠かせない機能をコントロールしている重要な神経です。
自律神経には、正反対の作用を持つ「交感神経」と、「副交感神経」があります。この二つが互いにバランスを取りながら心身を整えているのですが、ストレスを感じると「交感神経」が優位になり自律神経の調整力が乱れます。そうすると毛細血管が縮小し、末梢の血流が悪くなるため、毛髪まで行き届く血流も少なくなり栄養がいきわたらなくなることで、脱毛の原因となってしまいます。
自律神経を整える方法
ストレスを一切受けないということは不可能ですが、自律神経の働きを整えることによって、ストレスから受ける影響を最小限に抑えることができます。
以下の方法は自分で普段からできるものですので、ぜひ実践してみてください。
爪もみ
爪にはツボがあり、ここを刺激することで自律神経のバランスを整えてあげることができます。
爪もみを行ってしばらくすると、手足の先がポカポカ温かくなってきます。これは、自律神経が調整されて手足の血流が良くなったサインですので、温かさが感じられる位まで押すと効果的です。
~爪もみのやり方~
1.手の爪の生え際を、反対側の手の親指と人差し指で両側からつまみ、押しもみする。
2.両手の5本の指を、10秒ずつ1日3~5セットを目安に行いましょう。毎日継続すると効果的です。
※ギュっギュっともんでも、ギューッと押し続けても大丈夫です。「痛きもちいい」くらいの強さで押しましょう。
※足の爪の生え際も押してあげるとさらに効果的です。手の爪モミと同じ方法で行います。
頭皮マッサージで頭皮の活力を高める
頭皮マッサージは美容室や床屋さんでしてもらうイメージがあると思いますが、今回ご紹介するマッサージはツボを意識すれば自分でも手軽にできます。
①親指は百会(脳天)に置き、残りの4本の指で頭皮の鉢の部分に置き、頭頂部の肉全体を中央に集めるように押し上げてください。
②耳たぶの後ろのくぼみに親指を置き、残りの4本の指で耳の上に指が引っ掛かる場所があるのでそこに添えて下に引き下げるように力を加えてください。
③百会を押します。百会とは、左右の耳の穴を結んだラインと眉間の中心から頭のてっぺんに向けたラインが頭上で交わる、つむじのてっぺんにある少し凹んでいる場所にあるツボです。
④親指を後頭部の首の上にある「亜門」に置き、人差し指と中指で両脇にある「天柱」を刺激します。
⑤親指以外の4本指でグリグリと円を描きながら少しずつずらして側頭部全体をマッサージします。
マッサージをして頭皮が温かく感じられたら血行が良くなっている証拠です。
これを、円形脱毛症の治療と一緒にしてあげることでより頭皮に活力を与えることができます。
円形脱毛症の治療法
円形脱毛症はさまざまな治療法があります。
今回はその代表的な例をご紹介します。
薬を服用する
円形脱毛症の薬には、内服薬(飲み薬)と外用薬(塗り薬)があります。
【一般的な内服薬】
抗アレルギー薬(第2世代抗ヒスタミン剤)
花粉症などのアレルギー症状を緩和する治療薬です。
アトピー素因(アトピー性疾患「アトピー性皮膚炎」、「気管支炎」、「アレルギー性鼻炎」のいずれか)を持った単発型および多発型の患者に、脱毛範囲の縮小が認められています。
費用
主に2000円から購入できます。
治療期間
3ヶ月
使用者の半数以上が3ヶ月以内に効果が出たというデータもありますが、あくまで目安としてご参考にしてください。
概要
アトピー肌だったり花粉症がひどかったり、自分はアレルギー体質だ、とはっきりわかっている方におすすめです。花粉症の対策にも使われる薬なので手に入れやすい点でもお勧めできます。
また、ものによっては副作用で眠気が出てしまうものもあるので服用のタイミングには注意しましょう。
【一般的な外用薬】
ステロイド外用
炎症や免疫機能を抑える効果のあるステロイドの塗り薬です。
一般的な治療法として多くの皮膚科で採用されており、国内で豊富な治療実績があります。毛髪の回復に一定の効果が見られますが、難治例には他の治療法を併用する必要があります。
費用
主に1000~3000円から購入できます。
治療期間
順調に回復すれば6ヶ月と言われています。
概要
発症して間もない方や、単発型の方向けです。自分で何とかしたいという方には費用も抑えられおすすめです。
液体窒素を頭皮に注入する(ドライアイス療法)
凍結療法(ドライアイス療法)と言われているこの方法は、液体窒素やドライアイスを皮膚に当てることで刺激を与え、発毛を促すというメカニズムの療法です。
費用
保険が適用されるので1000円以下の安価で抑えることが可能です。
治療期間
順調に回復すれば6ヶ月と言われています。
概要
頭皮に刺激を与えるので、皮膚の弱い方・敏感肌の方・お子様には向かないとされています。
局所免疫療法
局所免疫療法とは、白血球中にあるリンパ球の働きを利用した療法です。
皮膚に高濃度の薬を貼り付け、リンパ球が反応する準備をし、時間を空けて病変部(脱毛している個所)に薬の濃度を上げながら塗っていくと、自己免疫反応を起こしている毛包周辺のリンパ球を抑制する別のリンパ球が集まり、それによって発毛が促されるというメカニズムです。
この療法は、副作用が少なく、脱毛が慢性化している全頭型や汎発型の方向けの治療です。また、他の治療法では刺激が強くて合わなかったお子様でも治療できる療法として知られています。
出典:http://clinic-n.mitelog.jp/blog/cat7156763/
費用
保険が適用して1000円~2000円程度。
治療期間
こちらの治療では6ヶ月~1年とある程度長い期間が必要となります。
概要
月に一回病院に通い治療する方法が一般的です。脱毛がかなり進行してしまった方に合った治療法です。
漢方治療
円形脱毛症を引き起こす、血流を改善する処方の漢方薬を服用することで発毛を促す療法です。
使用されることが多いのは、血流を良くする桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)や極度のストレスを緩和する柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)などです。
費用
500円~20000円程度。漢方薬の処方や量によって異なります。
治療期間
目安としては3ヶ月の継続が必要で、5ヶ月ほどで改善が見られる場合が多いようです。また、漢方が体質に合っていた場合1ヶ月で効果が見られる場合もあるそうです。
概要
案外知られていないのですが、漢方にも副作用があるので注意して服用しましょう。また体調が変わると効き方も変わってくるので、治療期間にも漢方の配合を変えることも必要なようです。こちらも、ストレスの緩和や血行が良くなることで改善を見込める初期段階の脱毛向けの療法です。
~終わりに~
円形脱毛症は頭皮の血流や免疫などの原因が考えられますが、それに応じた治療をすれば早く改善することができます。
円形脱毛症は一日・二日で治るものではありません。原因を探り、半年近くの時間をかけて継続して改善するものです。
ですから今の段階で諦めずに、まずは、上記に挙げた方法のどれか一つでも実践し最初の一歩を踏み出しましょう!
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